「ゼロトラストセグメンテーション」を提供する米Illumioは現地時間の2024年5月23日、SASEソリューションを展開するNetskopeとゼロトラスト分野で業務提携すると発表した。
この業務提携により、Netskopeの「Netskope Cloud Exchange」プラットフォーム上で、Illumioが提供するゼロトラストセグメンテーションと、Netskopeが提供するゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)のNetskope ZTNA Nextが連携する。
この連携で、Illumioのゼロトラストセグメンテーションが持つアプリケーション間およびリスクベースの可視性と、Netskope ZTNA Nextが持つユーザーとアプリケーションとの間をベースとする可視性が組み合わされ、企業はユーザーとアプリケーション間のトラフィックを一貫してリアルタイムで把握し、リスクをエンドツーエンドでより深く理解できるようになるという。Illumioはこれを「ハイブリッド環境下での完全な可視性」と呼んでいる。
また、こうした可視性の組み合わせは、Netskopeのセキュリティポリシーに準拠しないワークロードへのアクセスをブロックし、企業全体のレジリエンスを向上できるとしている。さらに、Netskopeのポリシーは、Illumioからのメタデータに基づいて自動更新されるため、ワークロードの属性変更に伴うルールの書き換えを行う必要がなく、企業は常に最新のゼロトラストポリシーでの保護を利用できるという。
llumioの最高製品責任者であるマリオ・エスピノーザ氏は、「llumioは、Netskopeに対してリモートユーザーが脆弱なワークロードにアクセスしないよう必要なコンテクストを提供し、脆弱性のある内部ワークロードをリモートアクセスから保護して侵害の拡大を阻止します」とコメントを寄せており、企業のハイブリッド環境へのゼロトラストの実装がより容易になったとしている。
IllumioとNetskopeのユーザーは 、Netskope Cloud Exchangeプラットフォームからすでにプラグインのデプロイが可能だ。