スターキャット、ローカル5GオープンラボでSub6、ミリ波のNR-DC運用を開始

スターキャット・ケーブルネットワークは、2023年3月16日、同社が運営するオープンラボ「NAGOYA LOCAL5G LAB」においてSub6とミリ波のNR-DC(New Radio-Dual Connectivity)運用によるローカル5Gの実証環境の提供を3月10日より開始したと発表した。同社によると、 NR-DCに対応した商用免許のローカル5G設備は東海地区で初めてだという。

NAGOYA LOCAL5G LABロゴ

 

同社は名古屋市を中心に約55万世帯にサービスを提供するケーブルテレビ局。NAGOYA LOCAL5G LABは、名古屋駅近くの旧那古野小学校跡地に開設されたインキュべーション施設・なごのキャンパス内にあり、同施設と連携した「なごのキャンパス先端無線実証プロジェクト」の一環として構築された。

NAGOYA LOCAL5G LABの構成図

NAGOYA LOCAL5G LABの構成図

このオープンラボでは、ローカル5Gに割り当てられたSub6とミリ波両方の周波数を同時に使うことができるNR-DCを運用。これにより、Sub6帯のみの利用より5Gを高速かつ安定して利用できる。また、NR-DCは5Gのみを使うSA(Stand Alone)構成であるため、5Gの低遅延や多接続などの特徴を最大限活かすことが可能となる。3月10日時点の実測速度は下り最大3.1Gbps。

同オープンラボはサムスン電子のローカル5G基地局設備を採用し、京セラコミュニケーションシステム、三技協の支援を受け構築。国内でも珍しいというSub6とミリ波の双方が使える設備を生かし、8KやAR/VRなどの高画質な映像伝送や、IoT機器の多接続など、高速大容量が必要な実証実験への活用のニーズに応えたいとしている。

先端無線技術を気軽に体験してもらうことを狙い、同業他社も含めた企業・個人にラボを広く開放している。

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