企業ネットワーク最前線

Web会議が「経営」を変えた!――iPadで全国64拠点をつなぎ「支店長会議」「業務教育」

文◎太田智晴(編集部) 2016.01.06

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

全国64拠点のネットワークを強みに、全国でオンサイト保守サービスを展開する新興サービス。しかし、この強みは、課題でもあり続けていた。「全国に広がる拠点とのコミュニケーションをどう円滑に行うか」という課題だ。解決策となったのは、KDDIのiPadとWeb会議サービス「KDDI TeleOffice」。支店長会議や業務教育などに活用し、「経営」が変わり始めた。

基幹ネットワークをWVS 2に更改し、BCPとセキュリティを強化TeleOfficeの導入は、新興サービスに大きな変化をもたらすことになったが、現在これとは別の改革も進んでいる。全国64拠点をつなぐネットワークの刷新だ。KDDIのイントラネットワークサービス「KDDI Wide Virtual Switch 2(WVS 2)」への切替作業が進行中だ。

同社は従来、インターネットVPNを活用していたが、管理本部 管理部 情報システム課 課長代理の中澤幸弘氏によると次の課題を抱えていたという。

「今まで各拠点は、本社を経由して基幹システムが稼働するデータセンターやインターネットに接続していました。このため本社に何かあると、全国の拠点で基幹システムやインターネットが利用できなくなる状況でした」

実際、年1回ある本社ビルの計画停電時は、全社的に基幹システムやインターネットが利用できなくなった。BCP(事業継続計画)を考えると、ネットワーク構成の変更は急務だったのである。

 

新興サービス 中澤幸弘氏
管理本部 管理部 情報システム課 課長代理 中澤幸弘氏

 

そこでWVS 2の導入を決定。本社を経由せず、WVS 2からデータセンターやインターネットに直接接続できる構成に変更した。ちなみに、WVS 2のインターネット接続は、東日本エリアで大規模災害などが発生して不通になると、自動的に西日本エリアからの接続に切り替わる。

新興サービスがWVS 2を導入したもう1つの理由は、セキュリティだ。「インターネットVPNよりも、閉域網であるWVS 2のほうがセキュリティが高いからです」(中澤氏)。

WVS 2は、網側のサービスとしてセキュリティアプライアンスの機能を提供しているのも特徴だが、新興サービスではこれも採用。WVS 2のUTM機能によって、ファイアウォールをはじめ、IPS/IDS、URLフィルタリングなどのセキュリティ対策を実現しており、インターネットの出入り口部分のセキュリティも今回強化できた。

2015年5月に始まったWVS 2への切替作業は、2016年3月末までに全拠点で完了する予定だが、中澤氏はすでに次のステップについても考えている。

「これまではiPadを基幹ネットワークには接続していませんでした。しかし、WVS 2への切替が完了したら、セキュリティをしっかり担保したうえで、iPadも基幹ネットワークに接続できるよう、KDDIさんと相談していきたいと思っています」

iPadからは現状、TeleOfficeやメール、グループウェアは利用できるものの、基幹システムや社内ファイルサーバーにはアクセスできない。WVS 2への移行に合わせて、iPadの利用範囲をいっそう拡大したい考えだ。

さらに、本社のPBXが更新時期を迎えたことをきっかけに、ユニファイドコミュニケーション(UC)の導入も検討している。

「ICTを仕事にしている我々にとって、ICTによる業務効率化は当然、非常に重要なテーマ。そこでUC導入によって、業務効率化を図れないかと思っています。当社の業務領域には、UCの運用保守も入っていますから、我々自身がUCを使うことにより、さらにお客さまに貢献できるとも考えています」と、福留氏はその狙いを語る。

TeleOfficeの次は、UCによる経営革新を目指すというわけだ。

スペシャルトピックスPR

microfocus2009
hitec2009
empirix2009

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】5G
    これからどうなる?

●5GMF アプリ委員会委員長 岩浪剛太氏「5Gニーズは3年加速した」
●日本の5Gはこう進化する ●5G網でAPIエコノミー
●コンシューマー市場で劇的な展開はあるか ●米欧中韓は2020年内にSA開始
●SA化で火蓋切る企業活用 ●中国5Gは「地方」が熱い など

◆災害対策で進むIoT活用 ◆5G/IoT時代、地図はどうなる
◆ドコモ口座事件後のフィンテック ◆1円玉サイズのLeafonyが道開く ほか

>>詳しい目次を見る

スペシャルトピックス

日本シエナコミュニケーションズ光/IP融合で5G超低遅延

光伝送のリーダーであるシエナは、光/IP融合に磨きをかけ、5G URLLCとNWスライシングの効率運用に貢献

パイオリンク <帝京大学>ADCによる負荷分散で
オンライン授業の品質を担保

コロナ対策でオンライン授業に全面切替。パイオリンクのADC導入!

Cisco Webex Calling取り残されてきた「固定電話」
新しい働き方の鍵はクラウドPBX

テレワーク中の会社宛電話をどうするか? 解決策を探ってみよう!

マクセル太陽電池はもう時代遅れ!
リチウム電池で8年以上の持ち

マクセルの「IoT電源システム」は、リチウム電池を用いた従来ない電源

アイ・オー・データ機器リチウム電池で安定的に水位計測

アイ・オー・データの「水位監視用電池式IoT通信システム」ならコンパクトサイズで設置も簡単!

NECネッツエスアイ自然災害の被害をIoTで最小化

LPWAを活用した災害対策サービスを提供するNECネッツエスアイ。最適な通信規格がマルチに選べる!

スリーダブリューローカル5G局開設を全段階で支援
レンタルでコスト障壁に挑む

ローカル5G向けの基地局レンタルパッケージが提供開始!

マイクロフォーカスそのDevOps、個別最適になっていませんか?

全体最適を目指すならマイクロフォーカスの「Enterprise DevOps」

NVIDIA EGXエッジAIの最適解はGPUにあった!

NVIDIA EGXでエッジコンピューティングの課題を解決し、「スマートエブリシング革命」の実現を!

IDaaSクラウド時代の新常識! 今こそIDaaSを導入すべき3つの理由

クラウドを活用するなら、ID/アクセス管理もクラウドに!

ローデ・シュワルツローカル5Gの測定ニーズの
全てに応えるローデ・シュワルツ

設備構築時の干渉調査・エリア確認、運用開始後の管理までカバー!

MOVEit「パスワード付き圧縮ファイル」
にはもう頼らない!

多様なニーズに対応したファイル転送の姿とは?

Gigamonコロナ禍による通信量の増大に対応

モニタリング、セキュリティ装置の負荷軽減や運用効率化を実現するGigamon社の先進的なL1スイッチ!

ネットスカウトシステムズNWを堅牢にしながらDDoS対策も
ニューノーマルのセキュリティ対策

テレワークのセキュリティと可用性を同時に高める方法があった!

マイクロフォーカス通信キャリアの運用監視をDX

HPEのソフトウェア部門を統合したマイクロフォーカスに、通信キャリアの課題と解決策を聞いた。

tcs-8500遠隔診療がWeb会議でいいはずない!
ノイズなし4K映像伝送を低価格で

医療現場で求められる高画質・低遅延を1台で実現する「TCS-8500」

エンピレックス通信事業者にワンランク上の可視性を

5G時代、キャリアは運用の一層の効率化を迫られるが、クラウドネイティブならトータルコストも削減できる!

KDDIどうする? テレワーク移行時の意外な盲点「固定電話」の取り次ぎ

「固定電話の番のためだけに出社」から脱却するには、何が必要だろうか。

ホワイトペーパー

アクセスランキング

tc_banner191122

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2020 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます