NTTとTBSがIOWNでバーチャルプロダクション GPUによる映像制作が全国どこでも可能に

NTTとTBSが、映像制作DXにIOWN APNを活用するための実証成果を報告した。多数のGPUを必要とする「バーチャルプロダクション」を全国どこでも可能にするため、データセンターのGPUリソースをAPN経由で制作現場に割り当てるというものだ。約3000kmのリモート接続環境で、映像制作に十分な約84ミリ秒の低遅延伝送に成功した。

巨大なLEDディスプレイに高精細映像や3DCG等の背景を投影し、実際の被写体と同時に撮影することで、まるでその空間にいるかのような映像を作り出すバーチャルプロダクション。ロケーション撮影や大規模なセット構築が不要になるこの手法は今や映画、ドラマ、CMなど様々な映像制作現場で使われている。

だが、この映像処理には多数のGPUとゲームエンジンが欠かせない。映像制作の拠点ごとにGPUを配備・運用するには、導入コストと消費電力、構築期間が課題となっていた。

バーチャルプロダクションのイメージ

バーチャルプロダクションのイメージ

これを克服しようとタッグを組んだのが、NTTとTBSだ。

GPUとゲームエンジンを集中配備した共通基盤からネットワークを介して、そのリソースを各地の映像制作拠点へ柔軟に割り当てる仕組みを作ることで、制作現場に高性能な機材を常設せずとも、高品質な映像制作を可能にする。共通基盤と各拠点との接続にはIOWN APN(オールフォトニクス・ネットワーク)を使う。

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