NEC、ICTインフラ運用の自動化などでIT部門を支援するサービスを提供開始

NECは2020年12月22日、企業のICTインフラ運用の負担を軽減し、IT部門の業務効率化を支援するサービス群「NEC ICT Management Service and Technology」を発表した。

NEC ICT Management Service and Technologyは、NECがデータセンター上に用意するサービス提供基盤と、顧客のオンプレミス環境に設置するエッジサーバを連携させることで、IT部門の業務効率化に役立つ様々なサービスを提供する。これによりIT部門は、より多くのリソースを新規システムの導入検討やDXの戦略立案等に振り向けられるようになるという。

「NEC ICT Management Service and Technology」のサービスイメージ

第1弾として、以下4種類のメニューを2021年1月より順次販売開始する。

1.「ICT機器監視通報サービス」
顧客のサーバやスイッチ、ルーターをNECがリモートで監視し、故障の検知や故障発生時の顧客への自動通報、原因調査支援などを行うサービス。マルチベンダのハードウェア監視が可能で、故障発生時から復旧までの工数をサービス未導入の場合と比較して約50%削減し、突発的な障害対応の効率化に貢献する。

基本料金は、月額2万8850円(IPアドレス1件の監視含む)。監視対象のIPアドレスを1件追加する毎に月額850円が加算される。サーバリソースサービスと同時利用する場合、基本料金は不要。

2.「サーバリソースサービス」
業務サーバを顧客のオンプレミス境に導入し、その運用・保守も含めてサブスクリプション型で提供する。顧客の既存システムを同サービスで提供するサーバ上にマイグレーションすることで、顧客が自らサーバを運用・管理する場合と比べて工数を約30%削減可能。料金は、タワー型(8GBメモリ)で月額2万8000円。

3.「Windows 10パッチ管理サービス」
PC へのパッチ適用を集中管理するWSUS(Windows Server Update Services)サーバの導入から運用・保守までをサブスクリプション型で提供。顧客自らPCのパッチ管理・適用を行う場合と比較して工数を約70%削減できる。料金は、月額4万5900円。

4.「PC月額利用サービス」
モバイルノートPC を月額料金で顧客に提供するほか、エンドユーザーからの相談・修理受付業務もNEC が代行する。故障時の予備機の手配や、故障機の復旧に要する工数が約70%削減される。Windows 10 パッチ管理サービスと併せて利用することで、エンドユーザーは常に最新のセキュリティパッチが適用されたPCを利用することができる。料金は、モバイルノートPC1台当たり月額5800円。

なお、NEC ICT Management Service and Technologyで提供する各サービスには、顧客のオンプレミス環境に設置されている機器(音声/通信装置、ネットワーク機器、サーバ、PCなど)をNEC製・他社製問わず可視化し、一元管理できる「ICT機器見える化機能」が付帯している。

NECは、IT部門のリソース不足に悩む企業を中心に新サービスを提供するとともに、サービスメニューを拡充していくことで、今後3年間の累計で20億円の売上を目指すという。

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