ローカル5Gシステムの構築に必要な機器一式をまとめたローカル5Gソリューションが各社から提供されている。なかでもお勧めしたいのが、ハイテクインター自社開発の「コンパクト型ローカル5Gプラットフォーム」だ。
汎用サーバー1台で、5GC(5G Core)、CU(Central Unit)、DU(Distributed Unit)、PTPグランドマスタークロックをオンプレミスで構成することができる。「独自のチューニングによりミニマムなサーバースペックで必要な機能を実現することで、コストを抑えています」とハイテクインター ローカル5G開発部 部長の水野光太郎氏は説明する。
RU(Radio Unit)については、用途に合わせて屋外/屋内用、アンテナ内蔵型/外付け型から選べる。「コンパクト型ローカル5GプラットフォームはO-RANに準拠しているので、多様なベンダーのRUと接続が可能です。実際にO-RAN準拠のRUであれば短期間で接続確認ができました」(水野氏)。
ハイテクインター ローカル5G開発部 部長 水野光太郎氏
ローカル5Gのユースケースは、高精細映像を活用した遠隔監視や遠隔作業支援が中心だが、4K映像を50msec以下という低遅延で伝送できるエンコーダー/デコーダー「LLC-4000」、2.5Gbpsのイーサネットポートを搭載した産業用5Gルーター「HW5G-3100シリーズ」も併せて提供する。
HW5G-3100シリーズは2×2MIMOの高速アップリンクに対応しており、複数の高精細映像など、大容量のアップリンク伝送を実現する。手のひらサイズなので、ドローンへの搭載も可能だ。
さらに、ローカル5Gの免許申請もサポートする。
図表 「コンパクト型ローカル5Gプラットフォーム」イメージ
ハイテクインターでは、ローカル5Gの最新動向にも迅速に対応している。
例えば、上りの通信比率を高めた設定が可能な準同期TDD。上り/下り5:3のTDD2、同6:2のTDD3の制度化に向けた検討が総務省で進んでいるが、ハイテクインターはコンパクト型ローカル5Gプラットフォームを用いた準同期TDD2およびTDD3による大容量高画質映像伝送のフィールド検証もすでに行っている。準同期TDD3は、既存の準同期TDD1(上り/下り4:4)と比べて、上りの通信速度が約1.5倍速くなることを確認済みだ。
「同時に伝送する4K映像の数によっては、準同期TDD1の上り通信速度では不十分なケースがあります。準同期TDD3への関心は高く、端末ベンダーからの相互接続試験の依頼も多くあります」と水野氏は述べる。
今秋以降に商用モデルをリリース 広大なエリアのカバーが容易に
2024年秋以降には、コンパクト型ローカル5Gプラットフォームの商用モデルをリリースする。PoCモデルでは1台のサーバー収容可能なRUは1台までとなるが、商用モデルでは2つのRUが収容可能となる。「従来の1セルでは電波が届きづらいエリアもマルチセル構成によりカバーすることができます」(水野氏)。
ローカル5G導入を検討中の方は、まずはハイテクインターに問い合わせてみてはいかがだろうか。
ハイテクインターは、2024年5月29日~31日に東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレスジャパン×ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)」に出展する(小間番号「W-68」)。コンパクト型ローカル5Gプラットフォーム、LLC-4000、HW5G-3100シリーズは「ローカル5Gサミット in WJ×WTP 2024」のブースに展示されているので、ぜひ足を運んでみてほしい。
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