「SASEのグローバル市場が2年間で急速に成熟」 Cato Networksが日本で戦略説明会

SASE提供ベンダーのCato Networks(ケイトネットワークス)は2020年11月4日に戦略発表会を開催した。日本での事業体制を刷新し、クラウドサービス需要の拡大に対応していく予定だ。CEOのShlomo Kramer(シュロモ・クレイマー)氏は数年でPoPを2倍の数にすると意気込んだ。

Cato Networksは2015年にイスラエルで創設したスタートアップだ。ネットワークセキュリティのアーキテクチャである「Secure Access Service Edge(SASE)」を提供するベンダーとして設立された。

SASEとは各種のネットワーク機能とネットワークセキュリティ機能を包括的にクラウドから提供するモデルのことで、米調査会社のガートナーが提唱した。Cato NetworksのSASE「Cato Cloud」は、SD-WANと共に次世代FW、URLフィルタリングを備えたセキュアWebゲートウェイ(SWG)などの機能をSaaSとして提供している。

「ここ2年ほどで、SASEのマーケットは急速に成長した。SD-WANとセキュリティを切り離して考えるユーザーが多かったが、この2つは1つに収斂できる。事実、当社の売上は昨年から2倍になっており、ユーザーの認識の変化も含めてマーケットは成熟してきている」とクレイマー氏は述べた。

Cato Cloudのアーキテクチャ。ネットワーク機能やセキュリティ機能の多くをクラウドで提供する

同社は全世界で60か所、日本には東京と大阪の2か所にPoP(Point of Presense:接続拠点)を配置している。PoP間を結ぶ同社のバックボーンネットワークはSLA(サービス品質保証制度)がついており、ユーザーはこのPoPに拠点やモバイル端末を接続することで高品質なネットワークを利用することが可能となるという。

「現在、PoPは急激に増加しており、4半期ごとに4つのPoPを増やしているペースだ。数年以内に120拠点まで増やしたい」とクレイマー氏は意気込んだ。

(左から)Cato Networks CEOのShlomo Kramer(シュロモ・クレイマー)氏、
カントリーマネージャーの田島弘介氏

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