IoT普及の足枷は設置コスト 通信工事業界のDXに挑むベイシス

多重下請け構造を変えるベイシスがIoT機器の設置工事を安価に請け負える要因は、もう1つある。実際に現場で作業する協力会社と直接取引することで、中間マージンを抑えているのだ。

「通信工事業界がこれまで多重下請け構造だった理由は2つある。1つはとにかく作業員をかき集めるため。もう1つは管理コストを減らすためだ。多数の協力会社を直接管理するとなると大変多くの管理工数がかかってしまう」

前述の通りベイシスは、AIやRPAなどのテクノロジーを活用することで、管理業務の省力化を実現している。

直接取引によって中間マージンがなくなれば、IoTサービス事業者がもっと安価にIoTインフラを展開できるだけではなく、現場の工事会社の取り分も増やすことができる。

ベイシスの協力会社は現在、全国150社以上。「現場作業員が給与の面でも働きやすい世界を目指そうというのが一番の使命感。その結果として、我々の業績も上がっていくと考えている」

月刊テレコミュニケーション2020年2月号から一部再編集のうえ転載
(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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