無理なくできる ICTコストの減らし方[#03]「FMC=大企業」は大間違い

ICTコストの最適化こそ、企業を強くする第一歩だ。通話料や通信費、機器導入・運用コストをカットする40の秘訣をシリーズで紹介する。前回に引き続き、今回のテーマもFMCだ。

FMCにはPBXとの接続工事などが必要で、専用のアクセス回線を利用するためランニングコストも決して安くはない。そのため、「FMCは大企業向け」と見られがちだ。

だが、その判断は性急に過ぎる。サービス開始当初は確かにそうした面も否めなかったが、徐々に敷居は低くなっている。

ソフトバンクは8月2日から、「ホワイトオフィス」の接続回線メニューにIP回線接続を追加した。従来はPBXとの接続が専用回線に限られていたため、少なくとも携帯電話100台以上の企業でなければメリットが出にくかったが、新メニューでは、Bフレッツなどをアクセス回線として利用でき、大掛かりな導入工事も不要になった。初期費用・月額料金ともに大幅に軽減され(図表)、PBXの設定変更だけで手軽に導入できる。100台以下の中小企業でも十分にメリットが出せる。

図表 「ホワイトオフィス」の回線メニューと料金
図表 「ホワイトオフィス」の回線メニューと料金

[#01]シンプルかつ使いやすくなった法人向け携帯割引
[#02]FMCでコスト削減と業務効率アップ
[#04]クラウドPBXでFMCがもっと身近に
[#05]企業間通話を無料化できる「.Phoneユビキタス」
[#06]拠点間・県外通話コストをひかり電話で大幅カット
[#07]広げよう「ひかり電話の輪」

月刊テレコミュニケーション2010年9月号から一部再編集のうえ転載(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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