2010年10月5日に開幕した情報通信とエレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN 2010」に、NTTドコモはこの日発表したサムスン電子製の新スマートフォン「GALAXY S」と7インチディスプレイ搭載のタブレット端末「GALAXY Tab」を出展した。
7インチディスプレイ搭載のタブレット端末「GALAXY Tab」(左)と重量118gのスマートフォン「GALAXY S」 |
この2機種はサムスンが世界展開するAndroid端末だ。OSにAndroid 2.2を採用し、指先の操作による画面の拡大縮小にも対応する。GALAXY TabはアップルのiPadと同じタブレット端末だが、ディスプレイサイズを一回り小型の7インチとすることで、重量を半分近くの390gに抑えた。
さらに、ドコモが10月1日に開設したビジネス向けスマートフォンアプリ紹介サイト「ビジネスアプリセレクション」や来年提供予定の「スマートフォン遠隔制御サービス」、サードパーティ製のスマートフォンソリューションなど、スマートフォンのビジネス活用についても訴求。スマートフォンへの軸足のシフトが明確に感じられた。
また、次のビジネスの「芽」となるR&D関連の展示も多数あった。花粉症対策にもなる「マイナスイオン発生機能搭載携帯電話」、ハート型のデバイスで心臓の鼓動を相手に伝える「つながり体感コミュニケーション」、AR技術を使った「ヘッドマウンテンディスプレイによる行動支援システム」、世界標準化が見込まれるWPC方式による非接触充電システム、基地局情報を活用して人口動態を調査する「モバイル空間統計」など、ブースの半分を開発段階の技術展示が占めていた。
マイナスイオン発生機能付携帯電話の試作機 | AR行動支援システムのデモに使われるヘッドマウントディスプレイ |
WPC標準に準拠した非接触充電システム、 | 10月にトライアルを開始する電子書籍サービスについても展示 |