NTTビズリンクは2019年5月22日、クラウド型テレビ会議サービス「SMART Communication & Collaboration Cloud(以下、SMART)」のオプションメニューとして、「SMART 翻訳」の提供を開始すると発表した。
SMART 翻訳は、Webブラウザ上で行われる遠隔会議において、参加者の会話をリアルタイムでテキスト化し、翻訳するというものだ。発話の切れ目に応じてテキストが画面上のチャットエリアに表示される。どのPCクライアントからの発言であるかも含めて記録が残り、テキストをダウンロードすることもできる。
SMART 翻訳は音声をリアルタイムで認識・テキスト化し、翻訳も行う |
翻訳は20カ国の言語に対応し、英語については米国以外にイギリスやオーストラリア、カナダなど国別に分かれている。日本語と英語、中国語というように、最大三者以上/三カ国語以上の会議が可能。翻訳されたテキストを合成音声が読み上げる機能も備える。
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最大三者/三カ国以上の会議を行える |
翻訳およびテキスト化は、NTTコミュニケーションズの「COTOHA API」(翻訳は今後対応予定)、Google Cloud Platform、Microsoft Azureに対応する。複数のAPIを切り替えて利用することも可能だ。
主な利用シーンとして、海外拠点や取引先との会議・打ち合わせ、外国人採用における面談、講話・研修の現地採用社員への配信などを想定している。
複数のAPIを組み合わせて利用することも可能 |
「異なる言語間のコミュニケーションのハードルを下げ、背中を押してくれるような役割を果たすツール」とNTTビズリンク代表取締役社長の大井貴氏は説明する。
NTTビズリンク代表取締役社長の大井貴氏 |
料金は月額3万円~で、別途API利用料が必要。2ユーザーがMicrosoft Azureを1日1時間、計20日利用した場合、約3万3136円になるという。
今後は相互接続ラインナップにMicrosft Teamsを追加するほか、録画済みコンテンツへの音声認識・翻訳機能や画像認識、要約機能を加える予定だ。