“本格的CTIをもっと身近に”―― OKIがSaaS型コールセンター「CTstage SaaS」を発売

コールセンターシステム「CTstage 5i」を販売するOKIネットワークスが、SaaS型コールセンターサービス「CTstage SaaS」を発表した。成長著しい小規模市場、さらに既存の中大容量の顧客企業に対しても、低コストにCTIが導入・運用できる新たな選択肢を提供する。

OKIネットワークスは2010年9月27日、コールセンターシステム「CTstage」の新ラインナップとして、自社内に設備を持たずにコールセンターを開設できるSaaS型サービス「CTstage SaaS」の販売を開始した。自社設置型のコールセンターシステムとして販売している「CTstage 5i」の機能をSaaS型で提供するもので、1席当たり月額25000円からの定額料金で利用できる。サービス提供開始は10月中旬の予定だ。

OKIネットワークス・取締役の坪井正志氏(左)と、ネットワークワンストップセンタの大槻重雄シニアコンサルタント

廉価版パッケージとSaaSで市場の声に応える

同社のコールセンターシステム事業において、SaaS型サービスの提供を行うのは今回が初めてとなる。インハウス型(自社内で構築・運用する形態)の販売に加えて、サービス事業への参入に踏み切った理由について、OKIネットワークス・取締役の坪井正志氏は「価格対応力の向上」と「選択肢の拡大」の2つを挙げた。

「CTstage SaaS」のサービスイメージ(出典:OKIネットワークス)

坪井氏によれば、ITシステム全般の例に漏れずコールセンターシステム市場においても、イニシャルコストの低減、サービス型での導入へとユーザー企業が傾倒する動きが加速しているという。特に、近年急成長している30席未満の小規模領域において、この動きが顕著だ。この領域では、顧客対応を行うセクションを“コールセンター”と呼びつつも、いわゆるコールセンター向けのシステムは未導入のまま一般的な電話で対応を行っているユーザー企業がまだまだ多い。「そういうお客様の多くが、コストが抑えられるならばCTI(Computer Telephony Integration)を導入したいという考えを持っている」。また中~大規模領域、しかも既にインハウス型でコールセンターシステムを構築しているユーザー企業においても「この半年、サービス化への関心が非常に強くなってきている」という。

こうした変化に対応すべく、OKIネットワークスはすでに9月9日、最大50席までの小規模コールセンター向けに“廉価版パッケージ”の販売を開始している。CTstage 5iの機能とシステム構成を簡素化し、10席モデルで280万円(税別)からと、CTstage 5iに比べて約6割減の価格を実現した「CTstage Lite」だ。「機能を絞ってもいいからもう少し安く出せないかという声が多く上がっていた」(坪井氏)という顧客企業からの声に応えたこの廉価版で小規模領域のラインナップを拡充。次いで、小規模から大規模まで幅広い企業に対して「サービス化」という新たな選択肢を提供するために今回発表したのが、CTstage SaaSだ。

9月9日に発売された小規模向け廉価版パッケージ「CTstage Lite」(クリックして拡大)

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