IIJは2018年3月15日、フルMVNOとして新たなサービスを開始すると発表した。
フルMVNOとは、管理機能(HLR/HSS)を自社で運用することで、独立した移動体通信事業者として独自のSIMカードを発行したり、柔軟なサービスを提供することができる。IIJは、NTTドコモの3G/LTEネットワークを利用した国内初のフルMVNOとなる。
フルMVNOになることで、安価なバックアップ回線や国際閉域ネットワークの提供することができる。また、オリジナルデザインのSIMカードや、オリジナルのピクト表示が可能。このほか、SIM内アプレットによる付加機能も提供できるようになる。
フルMVNOになることで、オリジナルデザインのSIMカードを発行できる |
IIJは新サービスとして同日、法人向けに「IIJモバイルサービス/タイプI」の提供を開始した。利用者や管理者が任意でSIMの状態を開通(アクティブ)と中断(サスペンド)に設定できる「SIMライフサイクル管理」に対応する。
例えば農業の場合、水管理が必要な田植えの時期はアクティブに、水管理が不要な稲刈り前の落水時期はサスペンドというようにSIMを効率的に管理することで不要な通信を制限し、コストを削減できる。
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「SIMライフサイクル管理」により、SIMの回線状態を自由に制御できる |
料金は、10GBで3200円(税別、以下同)~50GBで1万500円の定額プランと、50GBを複数回線でシェアするパケットシェアプランの2種類。オプションとして、上り方向の通信が2700円で使い放題になる「上り優先オプション」や、プランごとにIP アドレスのタイプを指定できるプランを用意する。