EMMは次に「UC」を統合する――レコモット東郷CEOが語る

企業がモバイルを安全に活用するために必要なツールを統合的に提供する「EMM」。レコモットの東郷社長は、EMMの次なる進化のポイントは「モバイルユニファイドコミュニケーションだ」と予見する。

3年でID数を4~5倍に――EMM市場は今後も拡大が続く見込みですが、当面の目標を教えてください。

東郷 向こう3年間でmoconaviのユーザー数を今の4~5倍、100万ID近くに持っていきたいと考えています。

moconaviの導入企業は、これまではメガバンクなどの大手企業がほとんど。中小企業については、ほぼノータッチでしたが、大手企業だけでは100万という目標には到達できません。

そこで、従来は大手企業に強いパートナーが中心でしたが、これからは中堅・中小企業に強い代理店を増やし、マーケットの拡大を図る考えです。

――目標達成に向けて、課題はありますか。

東郷 もしかすると一番の課題は、moconaviが、何でも出来てしまうことかもしれません。

例えば、ビジネスチャットが欲しいユーザーには「ビジネスチャットです」、UCのユーザーには「クラウドアドレス帳です」と言ったほうが今は間違いなく売れるのです。

――UCも統合された新時代のEMMをどうアピールしていくかという課題ですね。

東郷 そうです。MAMとして売るのは難しくありませんが、ビジネスチャットやUCといった新しい側面をどう上手に伝えていくのか。それが、これからのチャレンジです。

月刊テレコミュニケーション2016年10月号から一部再編集のうえ転載
(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

東郷剛(とうごう・つよし)氏

国産ソフトウェアベンダでマーケティング職に従事ののち、複数のベンチャー企業立ち上げ携わる。2006年にレコモットを立ち上げ、2008年にモバイルソリューション「moconavi(モコナビ)」をリリース。メガバンクや通信キャリアなど多数の導入実績を有する

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