NTTらは2015年2月12日、適切なサービス機能に適切な順序でパケットを転送させるサービスチェイニングを実現するためのパケット転送方式の1つ「Service Function Chaining(SFC)」の相互接続実験に成功したと発表した。実験に参加したのは、NTT、アラクサラネットワークス、日立製作所、シスコシステムズ、NEC、日本アルカテル・ルーセントの6社。
SFCは、サービスの種別や提供順序を示すタグをパケットに付与し、これに基づいて転送を行う方式で、現在IETFで標準化のための議論が行われている。昨今NFVへの注目が高まっているが、サービスチェイニング技術を活用することで、仮想化されたサービス機能を柔軟に組み合わせて提供することが可能になる。
実験では、IETFのSFC WGが定義するSFCの4つの機能「Classifier」「SFF」「SFC Proxy」「Controller」をNTTとベンダー5社が分担して準備し、相互接続性と柔軟なサービスチェイニングの実現性を確認した。今回の実験の内容は、欧州の標準化団体であるETSIのNFV ISGに対し、ETSI公認のコンセプト実証(Proof of Concept)としても登録申請中だという。
SFCの仕組み |