ICカードやタグ、リーダライターなど、RFIDを活用したさまざまな製品とソリューションを展示しているトッパン・フォームスのブース。その展示物の中でも、多くの人が立ち止まり興味を示しているのが、デジタルサイネージ(電子看板)の新提案「パーソナルサイネージ」だ。
通常、デジタルサイネージといえば、大画面でより多くの人に広告などの情報を伝えるものというイメージが濃い。だが、このパーソナルサイネージは名前の通り、一人ひとりに“あなたのための”情報を伝えることを目的としたものだ。コンテンツを表示する小さめの画面の横にICカードやおサイフケータイから情報を読みとれるRFIDリーダーを搭載。ここにカードや携帯電話をかざすことで、その人にあわせたパーソナルな情報提供を行うことができる。
ディスプレイの形状や大きさはさまざまなタイプが用意できるが、下写真のように小型の端末もパーソナルサイネージでは有用という。個人に合わせた情報を提供するのが目的であるため、「大きい画面では他の人に見られてしまう。小さな端末にすることで、より個人に特化した情報提供を行うという、従来のデジタルサイネージになかった活用法が生まれる」(説明員)のが狙いだ。
おサイフケータイやICカードをかざした本人だけに特別な情報を提供できる「パーソナルサイネージ」。ディスプレイ、リーダライタ、スピーカー一体型の端末が展示されている(クリックして拡大) |
広告やマーケティング目的だけでなく、例えば学校や病院といった施設での顧客サービスの向上――健康管理情報などの個人情報に基づいたコンテンツを表示するなど――にも使えそうだ。