埼玉県立がんセンターが新病院に無線LANとスマホ500台を導入、音声系とデータ系を統合

NECは2014年7月11日、埼玉県立がんセンターの新病院にICTシステムを納入したと発表した。

旧病院から約400mの位置に新設され、503床へ増床した新病院では、全館に無線LANを導入。従来は音声通話にPHSを利用するなど、データ系と音声系で別々にネットワークを構築していたが、新病院はデータ系と音声系をIPネットワークで統合した。

また、500台のスマートフォンも導入し、病院スタッフはスマートフォン1台で内線通話やショートメール、ナースコール、看護支援システムなどを利用できる。これにより、ナースステーション以外の場所でナースコールを受けたり、電話では連絡のつかない医師にショートメッセージを送れるなど、コミュニケーションの向上が図れるという。

さらにNECは、新開発した「患者呼出システム」も納入。これは、受付時に患者に携帯用呼出受信機を手渡し、診察の順番待ち状況などの案内メッセージを画面に表示するためのシステム。埼玉県立がんセンターでは、呼出受信機を1000台、受付時に自動で呼出受信機を払い出す自動発行機を3台導入している。

埼玉県立がんセンターの新病院の統合ネットワーク構成図
埼玉県立がんセンターの新病院の統合ネットワーク構成図

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