【母の日の売上が3倍に!】創業300年の和菓子チェーンが手にしたiPad&Google Apps効果とは?

蛸屋菓子店は、北関東を中心に106店舗を持つ和菓子チェーン。従来、固定電話と社内郵便で本社-店舗間の連絡を行っており、情報共有に課題を抱えていた。しかしiPad miniとGoogle Appsの導入により、コミュニケーションの円滑化に成功。今年の母の日シーズンの売上は、対前年比3倍にも増加したという。

勤怠管理にもiPad mini! 今後は社内SNSの導入を検討中

導入効果はほかにもある。iPad miniの導入前、蛸屋菓子店が情報伝達のために1年間に使用する用紙の枚数は3万枚にも及んでいた。iPad mini導入後はその多くを減らせ、ペーパーレス化の推進にも一役買っているという。

勤怠管理にも、iPad miniを活用している。以前から導入していた勤怠管理システム「バイバイ タイムカード」のデバイスとしてもiPad miniを採用。スタッフは出退勤時、iPad miniにインストールされたバイバイ タイムカードのアプリを立ち上げ、スタッフ1人ひとりに配られたQRコードと自分の顔をiPad miniにかざすことで勤怠管理を行っている。iPad miniで記録した勤怠データは、そのまま給与計算ソフトのデータとして使えるため、手間がかからず、間違いも起きないというメリットもあるそうだ。

QRコードと自分の顔をiPad miniにかざすだけで勤怠管理が行える
QRコードと自分の顔をiPad miniにかざすだけで勤怠管理が行える

さらに、店舗近隣の民家にチラシなどをポスティングする際、以前であれば大型の地図帳を持ち歩いて作業していたが、現在はiPad miniの地図アプリを利用している。

iPad miniの本格導入から約1年が経ち、iPad miniが店舗で活躍する機会は増えるばかりだが、「iPadやGoogle Appsの使い道はもっともっとあるはずです」と高松氏は言う。

例えば「Google+(グーグルプラス)」などを活用した社内SNS。メールを使って本社から店舗へ送る「指示書」は、どうしても上から下への伝達に終始してしまいがちだが、SNSであれば店舗スタッフの声を拾いやすくなる。「フラットな社内組織と連絡体制を整え、経営の意思決定の経緯まで各スタッフに伝わるようになれば、彼女らのモチベーションはもっと高まるでしょうし、さらに責任感のある行動が期待できると考えています」と高松氏。

iPad miniにあらかじめ搭載されたビデオ通話アプリ「FaceTime」を利用し、本社と店舗、あるいは店舗間でビジュアルコミュニケーションを行う取り組みも進めている。さらに、「Google+ハングアウト」を活用すれば、複数拠点間でのビデオ会議も可能だ。今のところiPad miniを未導入のフランチャイズ店16店舗にも導入していく計画である。

平均年齢は40歳、女性ばかりという、ITに苦手意識があった職場で活躍するiPad mini――。伝統的な和菓子の世界にiPad miniを導入した蛸屋菓子店は、「スマートデバイスは若い人向け」といった先入観を痛快に打ち破っている。

スマートデバイス/クラウド活用事例

RELATED ARTICLE関連記事

SPECIAL TOPICスペシャルトピック

スペシャルトピック一覧

NEW ARTICLES新着記事

記事一覧

FEATURE特集

WHITE PAPERホワイトペーパー

ホワイトペーパー一覧
×
無料会員登録

無料会員登録をすると、本サイトのすべての記事を閲覧いただけます。
また、最新記事やイベント・セミナーの情報など、ビジネスに役立つ情報を掲載したメールマガジンをお届けいたします。