デバイスは「胸ポケットに入るか」で選択
これら3つの課題を解決することを目的に、広島ガスでは2012年7月からシステムの要件定義を開始。翌2013年8月からシステムが本格稼動している。一体どんなシステムが完成したのだろうか。
現場作業者が持ち歩くスマートデバイスには、Androidスマートフォンを選択した。サービス業務と保安点検業務にはタブレットを採用している同社だが、ガスメーター取替業務に限ってスマートフォンを選んだ理由は何か。辻山氏はこう語る。
「情報入力が少ない業務なので、まず画面の大きさに関して、5インチもしくは7インチに絞りました。もちろん見易さの観点では7インチのほうがいいのですが、両手を使ってガスメーターを交換している最中、首からタブレットをぶら提げていると、作業の邪魔にも故障の原因にもなります。一方、5インチなら、胸ポケットに収まりスムーズに作業が行えることから、5インチのスマートフォンに決めました」
スマートフォンを手に持つ現場作業者。ベルトから吊り下げるバックの中には、モバイルプリンターが入っている |
また、Androidにしたのは、システム開発のし易さと通信キャリアの選択肢の豊富さが理由だという。
さあ、いよいよシステムの具体的な中身について紹介していこう。