[特集]リーディングカンパニーが語る2014年通信市場NTTコミュニケーションズに聞く「法人向けクラウド市場」の現状と今後

法人向けクラウドサービス市場は、国内外のプレイヤーによる激しい競争が行われるなか、急成長が続く法人向けクラウドサービス市場。NTTコミュニケーションズ クラウドサービス部 ホスティング&プラットフォームサービス部門 担当部長の津田かほる氏に、法人向けクラウドサービス市場の現状と今後、そして同社の取り組みについて聞いた。


――パブリッククラウドとプライベートクラウドを合わせた国内クラウド市場は、2013年度の約7000億円から2014年度は1兆円弱まで拡大するとの予測があります(図表)。2014年のクラウドサービス市場について、どのように予測していますか。

津田 企業がクラウドを選択する流れは2014年も続き、導入する動きはさらに加速すると見ています。この流れは戻らないでしょう。

当社では2014年3月時点で、プライベートクラウド「Bizホスティング Enterprise Cloud」とパブリッククラウド「Bizホスティング Cloudn」、データセンターを含む「クラウド基盤」の収益を前年同期比300億円増の1300億円になると予想しています。データセンターよりもクラウドの方が伸びが大きく、導入企業はBizホスティング Enterprise Cloudを含むプライベートクラウドが2300社、Bizホスティング Cloudnを含むパブリッククラウドは4200社まで拡大する見通しです。

図表 クラウド市場規模・予測
クラウド市場規模・予測

――企業のクラウドサービスの導入傾向に何か変化などはありますか。

津田 最近の傾向として、情報システムやサービス基盤の新設あるいは増設・更改を機に、従来のオンプレミスの延長での構築・運用計画の前にクラウドを選択する企業が徐々に増えています。

調査会社が約3000社の企業を対象に行った調査によると、2013年時点ですでにクラウドを導入している企業は21%、検討中あるいは興味を持っている企業は37%と合わせて6割近くになっています。「検討中/興味がある」企業は東日本大震災の影響で2011年に急増した後、2012年にいったん減少しましたが、2013年は再び増加に転じています。

月刊テレコミュニケーション2014年1月号から一部再編集のうえ転載(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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