ジュニパーがデータセンター向けSDNアーキテクチャ「MetaFabric」を発表

ジュニパーネットワークスが次世代データセンター向けのSDNアーキテクチャ「MetaFabric」を発表した。VXLANやOpenFlowベースなど、ヘテロジニアスな環境の複数データセンターを、単一のデータセンターとして稼動・運用・管理できるという。

ジュニパーネットワークスは2013年10月30日、次世代データセンター向けの新アーキテクチャとして「MetaFabric」を発表した。MetaFabricは、複数のデータセンターを単一のデータセンターとして稼動・運用・管理するためのアーキテクチャである。

MetaFabricのイメージ図
MetaFabricのイメージ図。複数のデータセンターを、単一のデータセンターとして扱えるようになるという

来日したジュニパーネットワークス本社CEOのケビン・ジョンソン氏は、「複数のファブリック、つまり複数のデータセンターをつなぎ、ソフトウェアを通じて単一のデータセンターとして見ることができる。データセンター間でワークロードを動かすこともできるし、それを単一のコンソールで見ることができる」とMetaFabricについて説明した。

このようにMetaFabricは、ジュニパーのデータセンター向けSDN(Software-Defined Networking)アーキテクチャであるわけだが、このMetaFabricを実現する次の新製品・新機能も今回発表された。

まずは、データセンター向けToRスイッチの「QFX5100」ファミリーだ。QFX5100は、1層構造のネットワークを実現するジュニパーのファブリック技術「QFabric」や2層構造の「バーチャル・シャーシ」をサポート。さらにLeaf/Spineやレイヤ3ベースなどのオープンスタンダードなファブリックアーキテクチャにも対応するという。

QFX5100
QFX5100の主な特徴

また、ジュニパーのエッジルーター「MXシリーズ」には、ユニバーサルSDNゲートウェイとイーサネットVPNが新機能として追加される。ユニバーサルSDNゲートウェイは、VXLANやOpenFlow、ジュニパーのSDNコントローラである「Contrail」など、異なるSDN技術をベースにしたデータセンターを接続し、単一のデータセンターとして稼動・運用・管理するためのブリッジ/ゲートウェイの役割を果たすもの。

「顧客のヘテロジニアスな環境にブリッジをかける。MXによって、我々はすべてのデータセンターの実装とインターフェースを取れるようにする。MXのシリコンはプログラマブルなので、新しいSDNのプロトコルにもルーターのソフトウェアを書き換えるだけで対応可能だ」(ジョンソン氏)

また、イーサネットVPNも「複数のデータセンターを接続するもの」(ジュニパー日本法人社長のジェフリー・ブラウン氏)だ。

MXシリーズに加わった2つの新機能
MXシリーズに加わった2つの新機能

さらに、複数のデータセンターを単一のコンソールから管理するためのツールとして、「Junos Space Network Director」を提供する。オープンAPIを介して、OpenStackやCloudStackなどのオーケストレータとも連携できるという。

Junos Space Network Director
Junos Space Network Directorの概要

なお、会見では、NFV(Network Functions Virtualization)に関しても多く言及されたが、NFVの適用領域についてジョンソン氏は次のように述べた。「レイヤ1-3に関しては、長期的にカスタムシリコンで運ぶことが必要だ。一方、レイヤ4-7は、x86サーバーベースのNFVに移行していくだろう」

NFVに注力するジュニパーだが、スイッチやルーターの領域については「カスタムシリコンで処理するのが一番安い」と、今後も同社のカスタムシリコンが優位性を保持し続けるとの見方を示した。

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