KDDIがiPhone 5S/5Cの販売戦略を発表

KDDIは2013年9月13日、今月20日から販売を開始する「iPhone 5s」「iPhone 5c」に関する説明会を開催した。 

登壇した取締役執行役員専務の石川雄三氏は、まずネットワークについて説明を行った。

KDDI取締役執行役員専務の石川雄三氏

同社は現在、1.5GHz/2.1GHz/800MHzと3つの周波数帯でLTEサービスを展開している。「iPhone 5」はこのうち2.1GHz帯にのみ対応していたが、iPhone 5s/5cでは2.1GHz帯に加えて800MHzにも対応する。800MHz帯で許可を得ている基地局数はKDDIの3万2000局に対し、NTTドコモは2000局、ソフトバンク/イー・モバイルはゼロとなっている。「iPhone 5s/5cでは、2.1GHz帯と800MHz帯でダントツなLTEになる」と石川氏はアピールした。

800MHzの実人口カバー率は現在の97%から、2014年3月末には99%に達する予定。2.1GHz帯もエリアを拡大し、実人口カバー率は現在の72%から、2014年3月に80%超、来年度には90%超とする計画だ。
 
料金は、パケット定額「LTEフラット(7GB)」がiPhone 5と同じく月額5460円(スタート割(i)適用時)。「auスマートバリュー」を契約すると毎月1480円割り引かれ、4505円になる。

KDDIが推進する「3M戦略」の1つにマルチデバイス構想があるが、それに基づき新たに「データシェアプラン」サービスも導入する。LTE対応のスマートフォンとタブレットを同一名義で契約している場合、月額1050円を追加すると、合計9GBまでどちらからでも使えるというもの。タブレットを単独で使用すると月額3510円なので、2460円の割引となる。

また、iPhone 4S/5からiPhone 5S/5cに機種変更した場合、現在利用中の端末を家族に譲ることができる「家族でスマホおトク割」も提供する。譲り受けた家族は、基本料金0円、データ通信料も最低0円から利用できる。

現在使っているiPhone 4S/5を譲られた家族は基本料金0円、データ通信料0円から利用できる

新機種への買い替えを促す目的から、「iPhone 4s」に加えて「iPhone 5」の下取りも開始する。下取り価格は、iPhone 4sの16GBが1万5000円、iPhone 5の16GBが2万4000円などとなっている。「広告の誤表示でお客様にご迷惑をかけたので、市場価格より高い価格で買い取ることにした」(石川氏)という。

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