エリクソン藤岡CTOが語る5Gのビジョン――欧州主導のMETISで議論がスタート

欧州のベンダーやキャリア、そしてNTTドコモが参加して、2020年頃に実用化が見込まれている5G(第5世代移動通信システム)の議論が始まっている。現在の1000倍のトラフィックに対応できる次世代ネットワークはどのようなものになるのか。

エリクソン・ジャパンは2013年7月30日、報道関係者を対象とした定例の技術説明会を開催。藤岡雅宣CTOが、「モバイルネットワークの将来展開に対するエリクソンのビジョン」と題し、LTEの後継となる無線通信規格LTE-Advancedの進化の方向性や、2020年頃の実用化を目指して欧州で検討が始まった5Gの動向などについて解説した。

LTE-Advancedは、LTEの技術を拡張して高速・大容量化を図るもので、国際電気通信連合(ITU)で、第4世代移動通信システム(4G)として採用されている。規格上の最大通信速度は下り3Gbps。技術仕様は、移動通信の標準化団体3GPPで2011年に規格化されたリリース10以降で策定されている。現状ではリリース10と2013年初頭に固まったリリース11で定められた技術を用いた通信システムがLTE-Advancedとなる。

藤岡氏は、2014年の策定を目指して3GPPで作業が進められている最新版の「リリース12」以降の標準化の動向を取り上げ、(1)スモールセルを活用するローカル・エリア・アクセス、(2)MIMOやCoMP、省エネなど、無線技術の全般的な高度化、(3)マシンタイプコミュニケーションや端末間の直接通信、(4)Wi-Fiとのインターワーキングの4分野で検討が行われていると説明した。

さらに藤岡氏は将来にわたる移動通信の課題として、(1)トラフィックの急増、(2)接続機器数の増大、(3)アプリケーションによって数10Mbpsから数Gbpsが必要とされるようになるなどの要求条件と特性の多様化の3点を挙げ、これらをコストと環境に配慮して実現する必要があるとした。

特に大きな課題となる(1)のトラフィック対策については、利用可能な周波数の拡大、基地局密度の拡大、周波数利用効率の向上にセットで取り組む必要があるとする。

これらのベースとなる周波数の拡大については、2020年までに6.5GHz近辺、2020年以降に10GHz以上の周波数の利用が可能になり、トラフィック容量の飛躍的な拡大、超高速データ通信の実現が見込めるという。

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