「無人受付システム」導入ガイド[前編]――“人気上昇中”の理由とは?

最近、目にする機会が増えている「無人受付システム」。受付業務の効率化や自社のイメージアップ、セキュリティ向上などを目的に導入する企業が相次いでいるためだ。無人受付システムにはどんな機能やメリットがあり、どう選べばいいのか――。まずは基礎知識編をお届けする。

無人受付システムとは?

企業などを訪問したとき、通常、何らかの受付を介して訪問先に取り次いでもらうことになるが、すべての企業が受付嬢などを配した有人受付を構えているわけではない。それは人件費などのコストの問題だったり、雑居ビルなどで有人受付スペースを確保しにくいなどの物理的な問題だったり、訪問者の人数などの量的な問題だったりする。

有人受付を設置していない企業では、エントランスに内線電話と内線番号の一覧表を置いているケースがほとんどだ。来訪者は一覧表を見ながら内線で訪問先を呼び出すことになる。

しかし、受付嬢がいる有人受付と、内線電話だけの受付の二者択一では、両者の間のギャップがあまりにも大きすぎる。

そこで、無人でも、「有人受付のような好印象を来訪者に感じてもらう仕組みがほしい」「もっと分かりやすい受付方法を来訪者に提供したい」といったニーズを背景に、今から10年ほど前から「無人受付システム」が商品化され始めた。

無人受付システムの代表的な製品形態

無人受付システムの正式な定義というものはないが、ここでは以下のような仕組みをもつシステムのことを指す。

・会社のエントランスに設置し、受付・取次業務を無人で行うことができる
・タッチパネル式のディスプレイ端末と電話がセットになっている
・来訪者が迷うことなく、簡単に操作することができ、訪問先を呼び出すことができる

具体的には、市場の7割以上を占めているのがカウンタータイプ(卓上型)の無人受付システムで、残りはスタンドタイプ(自立型)だ。また、壁掛け型なども市販されている。

カウンタータイプの製品例(日本電通の「オレッセライト カウンタータイプ」)

スタンドタイプの製品例(ネイクスの「ネプローグI」

さらに、自分の好きなハードウェアに無人受付システムを組み込んで使えるように、ソフトウェアパッケージでの販売を行っているところもある。このほか、最近ではiPadを端末として使用した無人受付システムも複数登場し始めている。

iPadを使った無人受付システムの例(ネクストブリッジの「iPult」)

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(提供:日本電通)

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