ドコモグループが新たな生成AIと映像サービス提供へ NTT DOCOMO VENTURES DAY 2024

NTTドコモグループが、2つの新サービスを提供開始する。1つめが生成AIサービス「Stella AI」で、全国256店舗のドコモショップで取り扱いを開始する。2つめが縦型ショートドラマアプリ「FANY :D(ファニーディー)」だ。コンテンツ制作にはAIなどの先端技術も活用する。

Stella AIを1年間無料で使えるキャンペーンも実施

そして12月1日から、全国256店舗のドコモショップでStella AIの取り扱いを開始する。ドコモの料金プラン「eximoポイ活」「eximo」「ahamo」の契約ユーザーであれば、11カ月分のプレミアムプランが実質無料になる「Stella AIセット割」を適用できる。初回無料キャンペーンとの併用も可能だ。来年1月以降には、取り扱い対象のドコモショップでStella AI等の使い方をレクチャーする「生成AI基礎講座」を開始予定だという。

ドコモショップでの取り扱いを開始

ドコモショップでの取り扱いを開始

NTTドコモ 経営企画部 事業開発室 docomo STARTUP担当 担当部長の東哲平氏は、「SUPERNOVAが持つ生成AIの知見と、ドコモの顧客基盤・リアルチャネル・オウンドメディアなどのアセットを組み合わせてオープンイノベーションを成り立たせていく」と意気込んだ。

「有料のスマホショートコンテンツはブルーオーシャン」

ドコモと吉本興業グループの合弁会社であるNTTドコモ・スタジオ&ライブ、吉本興業グループのFANY、漫画やショートドラマなどのエンタメ事業を手掛けるMintoの3社による映像サービスに関する説明会では、縦型ショートドラマアプリ「FANY :D(ファニーディー)」を12月3日よりリリースすると発表した。

(左から)NTTドコモ・スタジオ&ライブ 取締役 志村一隆氏、FANY 代表取締役 梁弘一氏、Minto 代表取締役 水野和寛氏

(左から)NTTドコモ・スタジオ&ライブ 取締役 志村一隆氏、FANY 代表取締役 梁弘一氏、Minto 代表取締役 水野和寛氏

FANY:Dに配信されるドラマは1話あたり1~2分程度で、「復讐」や「ドロドロ恋愛」をテーマにしたコンテンツを配信していくという。数話は無料で配信し、それ以降は課金形式となる。

NTTドコモ・スタジオ&ライブ 取締役の志村一隆氏は、「スマホからショートコンテンツを有料配信しているプレイヤーは誰もいない。この分野が唯一のブルーオーシャンだ」と話した。

コンテンツ制作にはAIも活用する。AIで作ったアニメを配信したり、AIを使って漫画を実写化するといったことも検討しているという。これにより、コンテンツ制作にかかる期間・工数を大幅に減らすことができるとのことだ。

また、FANY:Dではコメディ要素を取り入れたコンテンツも配信予定だが、将来的な海外展開に向けて「お笑いが理解できる翻訳AI」を開発中だという。「吉本興業所属のお笑い芸人のネタや、フリやオチといったお笑いの“文法”をAIに学習させていく」(FANY 代表取締役の梁弘一氏)予定だ。

同イベントでは、NTTドコモ・ベンチャーズが出資等の支援をしている約20社のスタートアップによる展示も行われている。音声生成AIツールを提供する米Eleven Labsや、業務用ロボットを開発するugo(ユーゴー)などが出展していた。

業務用ロボット「ugo」

業務用ロボット「ugo」

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