日本アルカテル・ルーセントは2012年5月29日、通信事業者/サービスプロバイダ(SP)向けのコアルーター「7950 XRSファミリ」を発表した。
アルカテル・ルーセント IPネットワーク部門 バイスプレジデント兼ゼネラル・マネージャーのケビン・マカルーソ氏 |
同社はこれまで通信事業者向けに、エッジルーターやモバイルバックホール、光伝送装置などを提供してきており、7950 XRSのリリースによってコアルーター市場にも参入する。従来製品と同じく、自社開発のネットワークプロセッサ「FP3」と独自OS「SR OS」をベースとしており、管理システムも共通のものを提供。IPネットワーク部門 バイスプレジデント兼ゼネラル・マネージャーのケビン・マルカーソ氏は、「SPのルーティング市場の全体に対応する製品ラインナップが揃った。単一のプラットフォームで、エンド・ツー・エンドのソリューションを提供できる」と話した。
7950 XRSファミリは3機種が用意される。主力機種となる「7950 XRS-40」の処理能力は1シャーシで32Tbps(テラビット/秒)。1台のコアルーターで160個の100GEインターフェースをサポートする。販売開始は2013年上半期の予定だ。
それに先駆けて、2012年第3四半期に販売開始される予定の中位機「XRS-20」は、処理能力が16Tbps、80個の100GEをサポートする。日本アルカテル・ルーセントによれば、一般的なコアルーターに比べて5倍の密度となり、一方、消費電力は66%に抑えられるという。
一般的なコアルーターと比べて5倍のポート密度を実現。消費電力は66%に抑えられるという |
また、6.4Tbps、最大32個の100GEインターフェースを収容できる「7950 XRS-16c」は、2013年上半期に販売開始される予定となっている。
「7950 XRSファミリ」3機種の主な仕様 |
(訂正とお詫び) 本記事の掲載時、ケビン・カマルーソ氏の氏名の表記が誤っておりました。お詫びして訂正いたします。