「テクノロジーと人間力で、明日のあたりまえとなる価値を生み出す」。NTTドコモ社長に就任した前田義晃氏は、これからのドコモが大切にしたい考え方をこう表現した。
NTTドコモ 代表取締役社長 前田義晃氏
これは、2022年に非通信事業を統括するスマートライフカンパニー長に就任した際に“ありたい姿”として掲げた言葉だ。「あらためて見ると、ドコモとして目指すべき姿がここにある」と前田社長は説明した。
ドコモは創業以来、通信技術やテクノロジーの進化によって、新しいサービスを次々と生み出してきた。そうした新しいサービスで社会を豊かにすることこそが、ドコモの存在意義だという。
ドコモの目指す姿
ただ、「世の中がかつてないスピードで変化するなか、お客様に受け入れられ、社会に根付くサービスを生み出すことは技術だけではなしえない」として、「私も含めたドコモのメンバー全員が、もう1つのキーワードである人間力を高めていく必要がある」と述べた。
社員に求める人間力として挙げたのが、次の3点だ。
社会に根付くサービスを生み出すため、人間力も高める
1つめは、当事者意識を持つこと。通信サービスを担当していない社員であっても、常に通信品質を意識する。逆に、通信サービスを担当している社員も、サービスやコンテンツの品質に目を向けるなど、ドコモの仕事すべてに対し当事者になる。
2つめは、リスペクトする。ドコモの顧客やビジネスパートナーから寄せられる様々な声や考えに耳を傾け、常に学び続け、その期待に応える。
3つめが、チャレンジし続ける。お客様の喜ぶ顔を想像しながら、挑戦を止めないことが必要であるという。