エレクトロニクス商社の丸文は、「ワイヤレスジャパン×WTP 2024」でローカル5Gソリューション、コアネットワーク・バックホール/フロントホールについて展示を行っている。
同社のローカル5Gソリューションの中で中心的な役割を果たしているのが、Athonet社の仮想モバイルコアだ。スーツケースサイズのスターターキットには、基地局やRU、SIMカードなどローカル5Gの構築に必要な機器がすべて含まれている。
スーツケースサイズのボックスに、ローカル5Gの基地局やRU、SIMなどが収まっている
丸文では5Gコアの新たなソリューションとして、Ataya社の「Harmony Universal Connectivity」を提供開始する予定。ローカル5Gだけでなく、Wi-Fiなども一元的に管理することができ、複数の無線通信を使い分けているオフィスや工場などに適するという。
Ataya社「Harmony Universal Connectivity」の画面イメージ
丸文は、ローカル5Gの運用において必要となる無線伝搬シミュレーション、無線品質測定、ネットワーク同期、ユーザーエクスペリエンス試験などのツールも提供している。
同期解析装置などの実機も展示されている
Ranplan Wireless社の無線伝搬シミュレーションは、7000以上がプレ登録されている無線機データベースとアルゴリズムにより、屋内外問わず高精度なシミュレーションを可能にする。
今年7月には、この無線伝搬シミュレーションを活用した「無線エリア設計伴走サービス」を新たに提供開始する。これは、ネットワーク機器ベンダーやネットワーク素材メーカー、SIer向けのサービス。エンドユーザーとの会議に丸文の担当者も同席し、エンドユーザーの希望をシミュレーションに反映させることで、技術部隊へのタイムリーなフィードバックが可能になるという。