シスコジャパンの濱田新社長 「注力3分野はセキュリティ、サステナビリティ、AI」

2024年1月1日付けでシスコシステムズ日本法人社長に就任した濱田義之氏が、1月24日の記者説明会で抱負を語った。注力分野に挙げたのはセキュリティ、サステナビリティ、AIの3つ。「8年前のシスコ入社時から常に追い求めてきたテクノロジー・イノベーションによる価値創造、価値創出」によって、日本の持続的成長と社会変革に貢献したいと述べた。

代表執行役社長への就任後、初めて開催した記者会見で濱田義之氏は「特にセキュリティ、サステナビリティ、AIの3部門に注力したい。お客様には、シスコのテクノロジーを使ってビジネス変革を成し遂げていただきたい」と力強く語った。

システムズ 代表執行役員社長の濱田義之氏

シスコシステムズ 代表執行役社長に就任した濱田義之(はまだよしゆき)氏。
会見はオンライン形式で実施し、濱田氏はシンガポールから参加した

シスコのグローバル戦略では、これに「ハイブリッドワーク」「オブザーバビリティ(可観測性)」「ハイブリッドクラウド」を加えた6分野を注力領域に掲げているが、当然、この3つを軽視するというわけではない。濱田氏によれば、これらに関する製品・サービスの需要も根強く、例えば、ハイブリッドワークを実現するソリューションにも多くの引き合いがあるという。

濱田新社長が掲げるシスコジャパンのビジョン

濱田新社長が掲げるシスコジャパンのビジョン

そうしたなかで、「セキュリティ」「サステナビリティ」「AI」を特に挙げたのは、日本企業がDXを推進するためのプラットフォームを提供するというシスコジャパンの目的を果たすうえで重要と位置づけたためだ。「日本が成長するには、あらゆる分野でのDXが欠かせない。持続的な成長と社会変革に貢献するため、シスコでなければできないことに挑戦していく」と濱田氏。「サイバーセキュリティ対策とAI基盤の整備、そしてグリーントランスフォーメーションを同時に進めていく必要がある」と語った。

2022年からAPJC セキュリティ事業を統括

濱田氏が執行役員CTOとしてシスコに入社したのは8年前の2016年。その後、通信事業者および放送事業者を支援する情報通信産業事業を担当し、「通信事業者の5Gや放送事業者のIP化、メディア事業者のビジネス変革を支援してきた」。

濱田新社長の略歴

濱田新社長の略歴

担当分野が大きく変わったのが2022年8月。シンガポールをメインの拠点とするアジアパシフィック ジャパンアンドチャイナ(APJC)において、中国のセキュリティ事業を担当。その後、日韓、ASEAN諸国、オセアニアを含むセキュリティ事業を統括した。「日本の強みを改めて実感した」「グローバル組織との連携において改善の余地があると感じた」など、外から日本を見るよい機会だったと振り返った。

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