SPECIAL TOPIC「電話もZoom」成功例が続出 PBXのクラウド化でコスト6割減も!

Web会議市場のリーダーであるZoomが今、PBXの分野でも勢いを加速させている。すでに世界で700万台利用されているZoom Phoneは、日本国内でもサービス開始から2年余りで利用者数を急速に伸ばしている。クラウドPBXとしては後発のZoom Phoneは、なぜユーザーから選ばれるのか。

Zoom Phoneはなぜ選ばれるのか 最大の売りは「かけ放題」

日本ではクラウドPBX移行に慎重な企業も多いなか、Zoom Phoneが順調にユーザーを獲得しているのはなぜか。

寺島氏によれば、競合サービスとの決定的な違いは2つ。ライセンスがシンプルであることと、通話定額によって劇的なコスト削減が可能なことだ。

競合他社のクラウドPBXは、利用できる機能・デバイスによって複数のライセンス/プランが用意されているものが多い。対して、Zoom Phoneは「標準ライセンスにすべて入っている。初期費用もオプションもない」ので、追加費用でコストが膨らむことがない。

例えば、PC、スマホ、IP電話機とデバイスを使い分けても追加ライセンスは不要。通話録音も標準ライセンスで使用可能だ。保存容量も「Zoom Phoneなら無制限。追加容量を購入する必要はない」。

Zoom PhoneはPC/スマートフォンのほか、Zoomが認定した固定電話機やコードレス電話機(右)も使用できる

Zoom PhoneはPC/スマートフォンのほか、Zoomが認定した固定電話機やコードレス電話機(右)も使用できる

さらにインパクトが大きいのが、2つめの「かけ放題」だ。通信事業者のクラウドPBXでは、通話料は従量課金が基本。対して、Zoom Phoneは通話がかけ放題のプラン(通話定額)が選択可能だ。電話の使用頻度が高い企業にとっては、この効果はまさに絶大である。

実例を紹介しよう。

コールセンター・BPO業務を営む某社は、従来使っていたPBXと通話録音装置、IP電話回線をZoom Phoneにリプレースした(図表の左側)。それまでの年間コストは約1億円。Zoom Phoneへ移行後はかけ放題プランを選ぶことで、以前は年間6000万円以上もかかっていた通話料を定額化できた。年間総コストは約4000万円まで激減している。この企業は、従来使っていた2キャリアのIP電話回線を解約しており、このことからも、Zoom Phoneの品質と安定性、コスト削減効果に対する期待の高さがうかがえる。

図表 Zoom Phone導入による年間コストの削減例

図表 Zoom Phone導入による年間コストの削減例

AIが文字起こし・要約も 通話データの解析で業務改善

Zoom Phoneが選ばれる理由は他にもある。Zoom Meetingsを使っている企業なら、「そのアイコン1つでミーティングも電話も全部使える」(澁谷氏)点も好評だ。

運用管理の手軽さについても評価は高い。前述の通り電話番号もZoomが発行するため、Zoomライセンスの発行と窓口が一本化されている。番号は通信事業者、クラウドPBXはベンダーと窓口が分かれるケースに比べて「問題が発生した場合の切り分けが容易で、対応も素早くできる」と寺島氏。加えて、電話番号管理をはじめ管理ポータル上で行う操作も簡便。「従来のPBXがマニュアル車なら、Zoom Phoneはオートマ。それくらい簡単で、お客様が自走することも可能」(澁谷氏)だ。

そして、もう1つ見逃せないのが、システム連携やAI活用による機能進化だ。使ううちにどんどん進化していくのがクラウドの醍醐味だが、Zoom Phoneはまさにそれが味わえるクラウドPBXとなっている。特に充実しているのが、他サービスとの連携機能。Salesforce等のCRMやMicrosoft Teams、Slackなど様々なシステム/サービスと連携させて利用する企業も多いという。

AI活用にも注目だ。有料のアドオンサービス「Zoom Revenue Accelerator」を使うことで、通話内容の文字起こしと解析、要約等が行える。

これを業務効率化や顧客サービスの質向上に活用している事例もある。オタク婚活に特化した結婚相談所「とら婚」だ。ゼネラルビジネス第二営業部 アカウントエグゼクティブ 若林弘哲氏によれば「顧客とカウンセラーとの会話内容を分析することでその傾向を把握できる。明確化されたデータを基に上長がカウンセラーを指導したり、ワード検索で顧客から受けた要望やクレームの対処に役立てるのが目的だ」。

加えて、AIが会話内容を要約してくれるので、各カウンセラーがどのような会話をしているのかを確認することも可能だ。

劇的なコスト削減効果も大きな魅力だが、Zoom Phoneは電話というコミュニケーションツールのあり方を変え、これからのビジネスに活かす道を広げるのにも貢献しそうだ。

<お問い合わせ先>
ZVC JAPAN株式会社
マーケティング部
E-mail:japan-marketing@zoom.us
URL:https://click.zoom.us/jp-zp-contact-sales

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