Wi-Fiを運用する企業の悩みはそのランニングコストだ。また中堅・中小企業(SMB)は、管理者の負担が過大になることも多い。そうした課題を解決するのが、ソネットの提供する「Ubiquiti UniFi(以下、UniFi)」である。
図表1 UniFiはゲートウェイからネットワークスイッチ、
アクセスポイントまで揃うオールインワンソリューション
直感的操作を実現するUIデザイン 充実機能で管理者の負荷を軽減
UniFiは米国ではシスコに次いで2位のマーケットシェアを持つなど、海外では非常に人気のWi-Fiソリューション。人気の理由の第一は、「シンプルな構成で、直感的な使い方ができること」とソネットの佐藤由氏は語る。Ubiquitiの創業者は元Appleのワイヤレスエンジニアだったロバート・J・ペラ氏。Ubiquitiの製品は、Appleの思想を受け継ぐかのようにデザインもシンプルでUIに優れており、直感的な操作を促す点が「評判がよい」と佐藤氏。
第二の特長がコストパフォーマンスに優れていることだ。機器自体の価格も他社製品に比べて安価に設定されているだけではない。UniFiは従来他社製品のようにデバイス1台あたりにかかる管理用のライセンス費用が一切不要なのだ。ランニングコストが削減されるため、ローコストでWi-Fiネットワークの構築・運用が可能になる。
第三の特長はネットワークの見える化と自動化が容易に実現すること。UniFiではゲートウェイからネットワークスイッチ、アクセスポイント(AP)までをラインナップしているが、それらすべてのUniFiデバイスをコントローラーで一元管理できるようになっている。しかも設定方法は簡単。UniFiクラウドアカウントを作成し、コントローラーのダッシュボードにログイン。コントローラーとデバイスの設定をするだけで、あっという間にネットワークの見える化が実現する。ダッシュボードではネットワークの状態やAPやスイッチなどの接続状況および台数、クライアント接続数を一目でわかるように表示。「例えば障害が発生した場合は、実際に接続されているAP台数のうち稼働しているAPが何台あるかを瞬時に把握できるように表示します」(佐藤氏)
UniFiのダッシュボード。ネットワークの状態やAP/スイッチなどの接続状況、クライアント接続数などをわかりやすく表示
数だけではない。どのデバイスが故障しているかなども、簡単に把握できるようになっている。「スイッチのステータスやトラフィックのステータス、ポートごとのクライアントのヒストリー、近隣のアクセスポイントの電波状況、アラート情報など、ダッシュボードを使うことで、ネットワーク管理者が見たいと思うモノを見える化できるようにしています」(佐藤氏)
そのほかにも、ネットワークトポロジーを自動で表示したり、フロアマップを登録し、APを配置すれば、機器の設置場所や電波強度をヒートマップで表示したりすることもできる。
またソフトウェアのアップデートなども自動化できる。そのほか「デバイスの自動更新など、ネットワーク管理者の負荷を軽減する便利な機能がいろいろ盛り込まれています」と佐藤氏。
第四に遠隔監視が可能になること。それを実現するのが、UniFiクラウドポータルだ。UniFiクラウドアカウントには複数のコントローラーを登録することができる。つまりUniFiクラウドポータルを使えば、複数拠点に導入したコントローラーを一括管理できるので、現地に行かずに設定や調整ができるようになるというわけだ。