MM総研は2011年5月10日、2010年度通期の携帯電話端末の国内出荷状況に関する調査結果を発表した。これによると2010年度の出荷台数は、前年度比9.3%増の3764万台だった。MM総研では好調の主要因として、スマートフォン市場の拡大とau市場においてトライバンド対応端末への買い替えが順調に進んだ点を挙げている。このトレンドは今後も持続することが見込まれ、2011年度通期の予想出荷台数は前年度比3.3%増の3890万台。
2010年度のスマートフォンの出荷台数については、前年度から約3.7倍に増え、855万台だった。総出荷台数に占めた割合は22.7%。2010年度は各キャリアから多くのAndroid搭載スマートフォンが発売されたが、これを反映して、OS別のシェアはAndroidが57.4%、iOSが37.8%とAndroidが逆転した。
また、メーカー別の出荷台数とシェアは、シャープが858万台・22.8%で6年連続の1位となった。続く2位となったのは富士通(652万台・17.3%)。下期からの東芝の携帯電話事業の合併効果により、前年度の3位から1つ順位を上げた。以下、パナソニックモバイル(439万台・11.7%)、NECカシオ(401万台・10.7%)、京セラ(392万台・10.4%)、アップル(323万台・8.6%)、ソニー・エリクソン(279万台・7.4%)と続いている。