<特集>WIRELESS SMART CITYスーパーシティ大阪、「ローカル5G広域利用」の先行事例に

大阪・梅田の価値向上を図る構想「梅田ビジョン」。そのプロジェクトの1つ、うめきた2期地区ではローカル5G環境を整備する。一部緩和が予定されているローカル5Gの広域利用の先行事例となりそうだ。

うめきた2期地区の完成予想イメージ。公園をはさみ、南北にオフィスビルや高層マンションが建設される(出典:「うめきた2期地区開発プロジェクト」公式サイト)

うめきた2期地区の完成予想イメージ。公園をはさみ、南北にオフィスビルや高層マンションが建設される
(出典:「うめきた2期地区開発プロジェクト」公式サイト)

梅田は、大阪でも有数のオフィス街・繁華街だ。この梅田の街が大きく生まれ変わろうとしている。

今年5月、阪急阪神ホールディングスグループは「梅田ビジョン」を発表した。梅田エリアの国際競争力を高め、世界と関西をつなぐ「国際交流拠点」となることを目指し、同エリアの価値向上を図る構想だ。

梅田ビジョンでは、「共創により新しい価値が生まれる街づくり」「最先端の技術等を活用して新たな価値を提案する街づくり」など6つの基本方針を設定するとともに、①梅田1丁目1番地計画、②うめきた2期地区開発プロジェクト、③芝田1丁目計画と3つの大型開発事業を手掛ける。

このうち、うめきた2期地区は大阪府・市の「スーパーシティ構想」の重点エリアの1つとしても選ばれている。

スーパーシティとは、住民が参画し、住民目線に立ち、2030年頃に実現される未来社会を先行実現する都市のこと。

従来のスマートシティは、エネルギーや交通、安全・安心など個別分野の取り組みに留まっているのに対し、スーパーシティでは①AIやビッグデータなどの先端技術を活用し、生活全般にまたがる複数分野における先端的サービスの提供、②複数分野間でのデータ連携、③先端的サービスを実現するための規制改革の同時・一体的・包括的推進により、生活全般を対象とした「まるごと未来都市」を目指している。

JR大阪駅北側の貨物ヤード跡地のうめきた地区は、1日約250万人が行きかう西日本最大のターミナルエリアに位置し、「大阪最後の一等地」と呼ばれる。複合商業施設「グランフロント大阪」として2013年に開業した隣接の先行開発区域と併せて約24ha(約24万㎡)という広大な空間に質の高い都市機能を集積させ、年間7000万人を超える来街者を想定している。

うめきた2期地区の開発プロジェクトでは「みどりとイノベーションが融合した街づくり」を推進しており、中心部に位置する約4.5haの都市公園を整備するほか、海外からのビジネス客・観光客を受け入れる3つのホテルや、大型国際会議等を開催できる施設などを導入することで、国際競争力の強化を図る(図表1)。

図表1 うめきた2期地区開発プロジェクトの概要

図表1 うめきた2期地区開発プロジェクトの概要

出典:「うめきた2期地区開発プロジェクト」公式サイト

都市公園では、周辺のオフィスビルで働く人や観光客などに対し、2期地区の約半分を占める大規模な「みどり」を使った体験や行動変容の機会を創出する。

具体的な取り組みとして、ローカル5G環境を整備し、ヒューマンデータとAI分析による健康増進プログラムの提供による未病対策、リアルとデジタルの融合した新たな価値想像空間の創出など、街を訪れた人たちの利便性を高めるような先端的サービスを提供することを検討している。

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