Braveridgeは5月31日、LTE-Mで双方向の音声メッセージコミュニケーションを実現する技術・製品群「BraveTALK(ブレイブトーク)」を発表した。
この技術はノルウェーのノルディック・セミコンダクター社のLTE-M/NB-IoTモデムとGPSを内蔵したSystem-in-Package(SiP)「nRF9160」と、Braveridgeが独自開発したクラウドサーバーレスのIoTサービス「BraveGATE」によって実現している。
ワイヤレスジャパン/WTP2021の同社ブースではこの技術を用いたプッシュ・トゥ・トーク通話端末「BraveTALK PTT」を展示している。
Braveridgeの展示ブース
BraveTALK PTT
Braveridge 代表取締役社長の小橋泰成氏は「BraveTalkはデバイスのボタンを押して話すだけ。受信した側はランプが点滅するため、ボタンを押せば音声が再生できる。これをLTE-Mで実現しているため、低消費電力でコストを抑えることが可能となっている。また、ノルディック・セミコンダクター社のパワーセービング機能を使うことで、必要なときに必要な分だけしか受信しないので電池寿命が非常に長い。1回の充電で使用頻度が少なければ1週間持つほどだ。マイクもセンサーの1つ、声もデータですよ、という概念でIoTに組み込んだ」と説明する。
前述の通りnRF916はGPSトラッキング機能を搭載している。しかしトラッカーが主役ではないとノルディック・セミコンダクター代表取締役の山崎光男氏は強調する。
「BraveTALK PTTのポイントは、音声でコミュニケーションが取れるところ。トラッキングはあくまで付随する機能だ。保護者の方が『今どこにいるの?』と音声を送り、子どもがそれを聞いて返事を返すこともできる。これは持たされている側にもかなり使っている実感が湧くデバイスだ」
(左から)Braveridge 代表取締役社長の小橋泰成氏、ノルディック・セミコンダクター代表取締役の山崎光男氏
このほかにもBraveridgeのブースには、IoTサービスのデバイス開発を圧倒的なスピードで実現できる「ハードウェアユニットシステム」やコンセントに直接差すだけでルーターになる「AC直差しルーター」(開発中)などユニークなソリューションが盛り沢山。
既存のIoTの概念を覆すソリューションを、ぜひBraveridgeのブースで体感してほしい。