企業ネットワーク最前線

IoT市場、次はマレーシアを狙え! インダストリー4.0でポテンシャル大

文◎原田果林(編集部) 2020.09.16

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

IoT事業の海外進出は、マレーシアから始めるのが正解だった。同国で外資企業のIoTが求められる背景や、事業の進め方、ニーズなどを、現地で日本企業を支援するTKインターナショナルに聞いた。

 
IoTを活用して生産性を向上させる取り組みが世界各地で行われているが、その動きはマレーシアでも活発だ。

2018年10月、マハティール首相(当時)は国家政策としてマレーシア版インダストリー4.0となる「Industry4WRD」を発表。2025年までの目標として、製造業における1人当たりの労働生産性を2016年から30%引き上げることや、GDPに対する製造業の寄与額を3920 億リンギに伸ばすこと、製造業における高度熟練労働者比率を35%に向上させることなどを掲げ、それらを実現する技術として、IoTやAIなど11のテクノロジーを示している。

 

 

図表1 Industry4WRD 概要
図表1 Industry4WRD 概要


同政策の中で指摘されていることの1つが、特に中小企業の製造業の生産性が低いことだ。「低賃金の従業員が人海戦術でやっていくような、従来型のモノづくりは限界に来ている。IoTなどを活用して、単純作業は機械化するなどして全体の最適化を図り、高い生産性を維持できる仕組みに変えていくことが求められている」とTKインターナショナルの阿部慎吾氏は説明する。

TKインターナショナル Managing Director & CEO 阿部慎吾氏
TKインターナショナル Managing Director & CEO 阿部慎吾氏



Industry4WRDの実現にあたっては、マレーシア国内にソリューションを提供するプレイヤーが少ないこともあり、外資企業への期待があるという。「マレーシアでは特にIT企業が優遇されている。会社も作りやすいし、MSC(Multimedia Super Corridor)ステータスという資格を取れば、減税やビザが発行されやすくなるなど様々な優遇措置が受けられる」

また、近年「IoTやSaaSなどの日本のITサービス事業者が、マーケットを拡大するためにマレーシアでパートナー企業を見つけたり、会社を設立したりするケースが出てきている」という。

TKインターナショナルはそうした日本企業と連携し、マレーシアの市場調査やコンサルティングから、実証実験、セールスなどを幅広くサポートする現地法人だ。日本企業が持つ製品やソリューションを同社が現地のニーズに合わせてアレンジし、納品からサポートまで担当、海外で販売できるようにしている。JETROやMDEC(マレーシア・デジタルエコノミー公社)と連携して市場調査やセミナーなども行っている。

 

 

図表2 TKインターナショナルとの共同プロジェクトの流れと、受けられるサポート
図表2 TKインターナショナルとの共同プロジェクトの流れと、受けられるサポート


これまでに、横河電機グループのIoTサービス事業者、アムニモと協業し、同社の産業用IoT製品/プラットフォームをマレーシアの展示会に出展したり、現地のパートナー企業の開拓などをサポートしている。また、再生可能エネルギー関連のシステムを開発、提供しているエナジー・ソリューションズが、IoTでソーラー発電施設を遠隔監視できるクラウドサービスを展開する際には、太陽光発電とモニタリング事業についての市場調査から協業パートナーの募集、展示会出展、IoT関連デバイスの現地調達までを一貫して支援した。
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

ctc2008
cisco2008
keysight2008

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】CPS/デジタルツインと
        エッジコンピューティング

●融合する現実世界と仮想空間 ●IOWNでヒトもデジタル化 ●CPSが製造業の切り札に ●エッジAIの実装入門 ●ドコモとNTT東に聞く“キャリアのエッジ”

[インタビュー]情報セキュリティ大学院大学 後藤厚宏学長「サイバー大災害はあり得る セキュリティの自給構造を」 [ソリューション特集]IDaaSのメリットと使い方 【IoT×SDGs】IoTを活用した環境移送技術で、サンゴを絶滅から守る 【技術&トレンド】AIがRANを進化させる日 ほか

>>詳しい目次を見る

スペシャルトピックス

NVIDIA EGXエッジAIの最適解はGPUにあった!

NVIDIA EGXでエッジコンピューティングの課題を解決し、「スマートエブリシング革命」の実現を!

IDaaSクラウド時代の新常識! 今こそIDaaSを導入すべき3つの理由

クラウドを活用するなら、ID/アクセス管理もクラウドに!

ローデ・シュワルツローカル5Gの測定ニーズの
全てに応えるローデ・シュワルツ

設備構築時の干渉調査・エリア確認、運用開始後の管理までカバー!

MOVEit「パスワード付き圧縮ファイル」
にはもう頼らない!

多様なニーズに対応したファイル転送の姿とは?

Gigamonコロナ禍による通信量の増大に対応

モニタリング、セキュリティ装置の負荷軽減や運用効率化を実現するGigamon社の先進的なL1スイッチ!

ネットスカウトシステムズNWを堅牢にしながらDDoS対策も
ニューノーマルのセキュリティ対策

テレワークのセキュリティと可用性を同時に高める方法があった!

マイクロフォーカス通信キャリアの運用監視をDX

HPEのソフトウェア部門を統合したマイクロフォーカスに、通信キャリアの課題と解決策を聞いた。

tcs-8500遠隔診療がWeb会議でいいはずない!
ノイズなし4K映像伝送を低価格で

医療現場で求められる高画質・低遅延を1台で実現する「TCS-8500」

エンピレックス通信事業者にワンランク上の可視性を

5G時代、キャリアは運用の一層の効率化を迫られるが、クラウドネイティブならトータルコストも削減できる!

KDDIどうする? テレワーク移行時の意外な盲点「固定電話」の取り次ぎ

「固定電話の番のためだけに出社」から脱却するには、何が必要だろうか。

Tocaro仕事を終わらせるビジネスチャット

CTCのビジネスチャット「Tocaro」は、豊富な機能により、プロセス管理や生産性向上も実現できる。

Cisco Meraki Z3全社員が在宅勤務可能な環境をCisco Meraki Z3でシンプルに即実現

<導入事例>検証から実導入までを驚くほどのスピードで!

キーサイト・テクノロジー光集積デバイスに必要なスピーディ
かつ高確度の測定を実現

1Tbpsの次世代光の確立へ、光集積デバイスに最適な光測定製品!

マイクロフォーカス岐路に立つ通信事業者の運用管理
属人・サイロ化から脱却するには?

通信事業者の運用管理に、マイクロフォーカスが"特効薬"を提供する!

シスコシステムズいま知るべき5Gのセキュリティ脅威
大変革時代を「シスコはこう守る」

5G網は様々なサイバーリスクを内包する。シスコはどう対抗するのか。

ホワイトペーパー

アクセスランキング

tc_banner191122

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2020 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます