NTTとJAXA、地上と宇宙をつなぐ超高速通信の共同研究

NTTとJAXA(宇宙航空研究開発機構)は2019年11月5日、地上と宇宙をシームレスにつなぐ超高速大容量でセキュアな光・無線通信インフラの実現に向けた共同研究を開始すると発表した。NTTの光・無線ネットワーク技術とJAXAの宇宙機のシステム構築技術を掛け合わせる。

まず開始したのは、低軌道衛星と地上局間通信の大容量化に向けた衛星MIMO技術の適用に関する共同研究だ。

衛星通信の電波環境は地上とは大きく異なるため、すでに携帯電話や無線LANで実用化されているMIMOをそのまま適用することは困難だった。共同研究では、NTTが保有する受信タイミング・周波数誤差が異なる複数信号を干渉補償して分離する技術と、JAXAが保有する低軌道衛星システム設計に関する遅延を組み合わせ、世界初の低軌道衛星MIMO技術を確立するという。

さらに今後、超高速大容量の宇宙光無線通信に向けた光増幅技術の適用や、次期衛星搭載に向けた観測用、通信用無線デバイスの効果実証などにも取り組み予定としている。

NTTとJAXAが共同研究で目指す世界観
NTTとJAXAが共同研究で目指す世界[画像をクリックで拡大]

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