<特集>IoTの課題解決!10の最強メソッド(10)
IoTを海外展開、IoTでサブスクモデルの導入を図りたいのですが?――「餅は餅屋」に任せろ
IoTの次のステップとして、海外展開やサブスクリプションモデルを検討する企業もあるだろう。海外のネットワーク事情やサブスクに詳しい携帯電話事業者を頼ると、ハードルを一気に下げることができる。
少子高齢化が進む今後、国内市場の今以上の拡大が期待できないなか、大企業だけではなく、中小企業もますます海外市場に目を向けている。IoTに関しても、「国内市場での成功の次は海外展開」というビジョンを描いている企業は多いだろう。
ただ、IoTを海外展開するにあたっては、越えるべきハードルがいくつも存在する。中小企業はもちろんのこと、大企業にとっても、自社だけでハードルを乗り越えることは楽ではない。
まずはネットワークの問題だ。海外でネットワークを利用するには、①国ごとに現地の通信キャリアと契約する、②国ごとには契約せずローミングサービスを利用するという大きく2通りの方法がある。通信料金が安く済むのは①だが、言葉の壁もあり、国ごとに個別に交渉するのは大変な作業だ。
IoTデバイスについても、日本の「技適」に相当する認証を各国で取得しなければならない。さらに、GDPR(EU一般データ保護規則)に代表されるような地域・国ごとの法規制への準拠も必要になる。
いずれも自社の担当者で対応することは不可能ではないが、複数の国でIoTビジネスを展開する場合は負荷が大きい。
そこで解決策として、海外でIoTを提供する際の支援サービスが携帯電話事業者などから登場している。

月刊テレコミュニケーション2019年8月号から一部再編集のうえ転載
(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)
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