企業ネットワーク最前線

AWSもAzureもオンプレも同じ環境に――Big Switchのハイブリッドクラウド戦略

文◎坪田弘樹(編集部) 2018.10.30

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

Big Switch Networksが、これまでオンプレミス環境向けに提供してきたSDNファブリック製品等を、AWS等のパブリッククラウド向けに拡張した。ハイブリッドクラウドの統合運用を可能にする。

 
Big Switch Networksといえば、SDNコントローラやホワイトボックススイッチ(ベアメタルスイッチ)用OSのベンダーという印象を持つ人も多いだろう。だが、現在は提供する製品も戦略も様変わりしている。

同社の製品は大きく3つ(図表1)。1つは、Open Network Linuxをベースにしたホワイトボックススイッチ用OSの「Switch Light OS」。もう1つが、ネットワーク制御の自動化機能によって、いわゆるソフトウェアデファインドデータセンターを実現するための製品「Big Cloud Fabric(BCF)」だ。

3つめはトラフィックモニタリングを行う「Big Monitoring Fabric(BMF)」。このBMFには用途の異なる2タイプがあり、ネットワークとアプリケーションの可視化・分析を行う「BMF Out of band」、外部との通信を監視してセキュリティのサービスチェイニングを行う「BMF Inline」が提供されている。

Big Switchはこれらソフトウェア製品によって、通信事業者/サービスプロバイダや大手エンタープライズを開拓。2014年の日本法人設立後、国内でも通信事業者や金融大手を中心にユーザーを増やしてきた。

 

図表1 Big Switch Networks 製品ポートフォリオ
図表1 Big Switch Networks 製品ポートフォリオ


キャリア/大手から中堅クラスへその同社が7月、新たな製品ポートフォリオを発表した。

上記の製品はすべてオンプレミス環境向けだったが、BCFのネットワーク制御機能やBMFのモニタリング機能を、AWSやAzure等のパブリッククラウドでも利用できる新製品の提供を始める。さらに、オンプレミス環境とクラウドの統合運用を可能にすることで、「オンプレミス環境もパブリッククラウドも一貫性のある環境を実現する」と最高製品・技術責任者(Chief Product&Technology Officer)のプラシャント・ガンジー氏は話す。

ターゲットはハイブリッドクラウドを志向する大手・中堅のエンタープライズだ。ユーザー企業のニーズの変化に対応し、顧客層を中堅クラスへと広げるのが狙いである。

Big Switch Networks 最高製品・技術責任者(Chief Product&Technology Officer)のプラシャント・ガンジー氏(右)と、カントリーマネージャーの田島弘介氏
Big Switch Networks 最高製品・技術責任者(Chief Product&Technology Officer)の
プラシャント・ガンジー氏(右)と、カントリーマネージャーの田島弘介氏



Big Switchのビジネスはワールドワイド/日本国内ともに堅調で、カントリーマネージャーの田島弘介氏によれば、「国内ではほぼすべての大手通信キャリアに採用されている。さらには金融機関で約10社、そのほか製造や大学、データセンター事業者など30社以上で商用運用されている」。特に通信事業者では「通信状況をモニタリングする基盤としてBMFを採用するケースが多い」。

その一方で、昨年から中堅クラスの企業でも同社製品の採用が増え始めたという。「SDNの裾野が広がったことで潮目が変わった。昨年から地方自治体や中堅規模の案件が増えており、いわゆるキャンパスLANでも我々の製品が選定の対象になってきた」。この波を捉え、ハイブリッドクラウド化を支援する製品の拡充によりターゲット市場を広げようというのである。
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

mi1811
yamaha1811
hcnet1812

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】ネットワーク未来予想図2019

◆5Gは日本でこう始まる ◆5Gが自営網で利用可能に ◆Wi-Fiは10年振り大進化 ◆LPWAは爆発的に伸びる? ◆sXGPは秋に立ち上がる ◆400ギガイーサがやってきた ◆IoT-PLCの普及元年に ◆企業ネットはクラウド制御へ

●[インタビュー]NTTドコモ 執行役員 IoTビジネス部長 谷直樹氏/●ソフトバンクが狙うLPガス市場/
●働き方改革で重要性増すコラボツール/●「位置」の活用で生産アップ ほか

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

ヤマハヤマハ独自の音声処理技術で
高音質な遠隔会議を実現!

しかも、規模に合わせて最適なマイクスピーカーが選べる。

TCloud for BizChat「月額180円」という低価格で
本格的な企業向けチャット!

都築電気の「TCloud for BizChat」の最大の特徴が安価な料金だ。

NTTテクノクロス長時間聞き取りやすい!
電話機とつなぐだけで会議を開始

NTTテクノクロスのマイクスピーカーならクリアな音声で遠隔会議。

日立ソリューションズ作業実績を簡単に収集&見える化
「IoTサイコロ」で製造現場改革!

製造現場の働き方改革の「切り札」がIoTサイコロだ。

漏洩同軸ケーブル(LCX)Wi-Fi電波を出すケーブルとは?

無線LANの不感知エリアの撲滅に効果的な「漏洩同軸ケーブル(LCX)」を使いこなせ!

ジュピターテクノロジー標的型攻撃対策としてのログ管理
7万エントリー/秒の高速処理!

ジュピターテクノロジーなら超高速処理と大規模環境に対応できる。

ノキアG.fastで簡単マイグレーション
VDSL回線を1Gbpsに高速化

ノキアのG.fastを使えば、既存のVDSL回線を気軽に高速化できる。

ヤマハどうする?データ/音声に使用中のISDN移行問題

モバイル回線へのマイグレーションで、BCP対策との一石二鳥を実現!

MI「止まらない」M2M/IoTルーターで低コストに3G/LTEへの移行を可能に

現行の設備はそのまま、ISDN/PHSを安価にIPへ移行できる!

ハイテクインター数十km先を高速でつなぐ屋外無線
PoEも900mまで延長できる!

ネットワークの“難所”で高速・安定通信を実現するハイテクインター

NECマグナスコミュニケーションズPHS/ISDNからLTEへ簡単移行!

NECマグナスの音声対応LTEルータ「uM320V」なら既存設備はそのままでLTEへ移行できる。

日本ソルテックライセンス管理も楽なクラウド管理型Wi-Fiで、全国拠点を簡単運用

柔軟なライセンス体系と優れたコストで好評なZyxel社のNebula

ゾーホージャパン低価格フローコレクターで
シスコ機器を使い倒そう!

シスコ機器が備えるNetFlowやIP-SLAを活用し、きめ細やかな監視を!

リバーベッドテクノロジーアプリの体感品質を可視化 そのトラブル解決に留まらない効果とは?

「SaaSのレスポンスが遅い」。IT部門の悩みをリバーベッドで解消!

アクセスランキング

tcb
iot24-2

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます