企業ネットワーク最前線

<特集>NETWORK SHIFT ~DX時代の新しいネットワーク戦略とは?

ネットワーク仮想化の最前線――SDNから始める自動化の道

文◎坪田弘樹(編集部) 2018.07.27

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

DX時代の企業ネットワークには運用管理のシンプル化が不可欠だ。その実現に向けて、SDN技術を使ったWAN/LANのファブリック化、そしてネットワーク設定の自動化が始まっている。

 
デジタルトランスフォーメーション(DX)を実現する要素となるクラウドやIoT、AI。これらのテクノロジーはすべてネットワークが下支えとなる。企業には、このDXの基盤となるネットワークの変革が求められる。

業務に用いるアプリケーションが急激に変化しているのに対して、ネットワークの現状はあまりに“前時代的”だ。

IPネットワークの利用が一般化した1990年代以降、3階層アーキテクチャに基づく構築・運用法は基本的に変わっていない。ルーター/スイッチ等の機器ごとにエンジニアが設定変更・管理を行い、構成変更やポリシー設定に膨大な時間と手間が費やされる。大規模なネットワークであれば数週間、数カ月かかることも珍しくない。

「20年間も変わらない」「20年もこれでやっている。このままではマズい」。柔軟性に欠け、かつ運用効率も悪いままの企業ネットワークでは今後のDX時代を支えきれないと話すのは、IDC Japanでコミュニケーションズ グループマネージャーを務める草野賢一氏だ。

「DXでビジネスモデルを変えたいという企業は多いが、その前段階として効率化が必要だ。IT部門は、もっとビジネスに貢献する、新たなビジネスを作り出すような存在を目指す必要があるが、今のネットワーク運用のやり方はあまりに非効率。DXという大きな話をする前にまず、そのための準備をするべきだ」

加えて、日本企業が直面するもう1つの課題もネットワークの変革を促している。人手不足だ。

「エンジニアや管理者の高齢化によって、ネットワークを見る人がいないという話も増えてきた」と同氏。このままでは、スピードが増すばかりの企業活動の“足を引っ張る”ことにもなりかねない。

IDC Japan コミュニケーションズ グループマネージャー 草野賢一氏
IDC Japan コミュニケーションズ グループマネージャー 草野賢一氏


前年比2倍成長の企業SDNでは、企業はどのようなネットワークに変わる必要があるのか。わかりやすく言えば、シンプルに運用でき、柔軟性と拡張性が高いネットワークということになる。

例えば、新たなクラウドサービスを各拠点に展開する場合に、必要な性能・機能等を備えたネットワークを短時間に準備できる環境が必要だ。

ネットワーク障害がビジネスに及ぼす影響がこれまで以上に高まるため、問題解決とパフォーマンスの最適化を迅速に行える仕組みも求められる。企業は、クラウドの進展等によってネットワークが大規模化・複雑化するなかで、これを実現しなければならない。

変革の“ファーストステップ”となるのは、SDN(Software-Defined Networking)だ。ネットワークの集中管理や可視化、仮想化を実現するこの技術が注目されるようになってもう5年以上が経つが、ここに来て、企業ネットワークの領域でも採用が活発化してきた。

IDC Japanが4月に発表した国内市場予測によれば、企業ネットワークSDN市場の2017年の前年比成長率は、2016年の前年比成長率59.3%を大きく上回る96.5%と、市場規模は約2倍に増大。2022年までの年平均成長率も31.3%と、今後も力強い成長を予測している。
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

comarch1806
bmtech1806
iijglobal1806

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】映像IoTが、来た!
●多様な業界に広がる映像IoT/●カメラとAIでスマート農業/●防犯カメラも新たな次元へ/●AI予測で混まないレジ/●映像IoTを支えるネットワーク構築のポイント

◆[インタビュー] NTT東日本 井上福造社長 ◆クラウド時代の企業音声システム ◆日本企業目線で“ヤマハ流”SD-WAN ◆富士通が産業向け新無線LAN ◆農業×IoTで「地方」を変える ◆MWC上海レポート

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

潜伏する脅威をAIが検知!
産業用制御システムやIoTも守備範囲

日商エレクトロニクスのセキュリティ対策が“新ステージ”に突入する!

リボン・コミュニケーションズTeamsの電話機能にいち早く対応
UCを狙ったサイバー攻撃対策も

Microsoft TeamsとPSTNをつなぐリボン・コミュニケーションズ

UNIVERGE Aspire WX電話やUC機能を全方位にカバー
中小企業の多様な働き方を強力支援

NECが5年ぶりの中小向けキーテレフォン「UNIVERGE Aspire WX」

F5ネットワークスセキュリティやGi-LAN仮想化など
モバイルインフラの強化に貢献

5G移行を控えた今、F5ネットワークスはどんな価値を提供できるのか?

moconavi今いる場所がオフィスになる!
moconaviで安全なモバイルワーク

場所を問わない新しい働き方の実現には、ICT環境の整備も不可欠だ。

サンテレホンサンテレホンがICT総合展示会
ビジネス伸ばす製品群が一堂に

東京ドームシティ・プリズムホールで7月18・19日開催!

インテル5Gをエンドツーエンドでカバー
新たな価値創出を目指すインテル

インテルは強みの仮想化技術で5G時代のネットワーク構築に貢献する。

コマーチキャリア向けOSS/BSSに強み
自動化やe-ヘルスで社会課題解決

自動化やe-ヘルスで多くの実績を持つコマーチが日本市場に参入した。

ブロードメディア・テクノロジーズ小森コーポレーションが
Aryakaで日中間通信を安定化!

日系企業の中国ビジネスに立ちはだかるのが通信環境の問題だ。

IIJグローバルソリューションズ日中間ネットワークの安定運用へ
VPN規制を乗り切る解決策提供

安定的な越境通信を実現するには何が必要か?

NTTコミュニケーションズIoTビジネスの種まきから結実まで
NTT Comの「次の一手」とは

自社発行型eSIMでの新サービス提供に期待!

SAS Institute Japanデータ分析の老舗、SASが提案するIoT時代のデータ活用

IoTのはじめの一歩を踏み出す前に考えるべきポイントは?

アクセスランキング

tc1807_a
iot
compass

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます