企業ネットワーク最前線

NTTコムがクラウド戦略「さらなるグローバル化とSDN推進で、2000億円以上の収益目指す」

文◎百瀬崇(ライター) 2014.04.16

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

NTTコミュニケーションズは2014年4月15日、同社のクラウド事業ビジョン「Global Cloud Vision」のこれまでと今後の展開を説明する記者会見を開いた。ICT市場の変化を踏まえた顧客へのバリューとして、通信事業者ならではのネットワークとクラウド連携の強化、仮想化の加速、自動化の推進の3つを挙げ、クラウド事業の収益拡大を宣言した。


記者会見にはNTTコミュニケーションズ 代表取締役社長の有馬彰氏が登壇し、まずGlobal Cloud Visionの役割について「シームレスICTソリューションで顧客の経営改革に貢献することだ」とあらためて説明。従来、拠点ごとにオンプレミスで分散して構築されていたICT環境を、NTTコムのクラウドやコロケーションサービスに移行してもらうことで、グローバルに統合できるとした。

さらに有馬氏は、「お客さまにはクラウドにつながるネットワーク、ネットワークにつながるLAN、そしてクラウド上の汎用的なアプリケーションも合わせて使ってもらっている。NTTコムは業務アプリケーションを持っていないため、そこはパートナー企業と連携している。また、セキュリティサービスや運用管理サービスも合わせて利用してほしいと考えている」と同社がトータルでICT環境を提供できることをアピールした。


Global Cloud Vision
ICT環境をNTTコムのクラウドやコロケーションに移行することで、グローバルに統合されたICT環境を実現できるという


ユーザー企業数も順調に伸びているという。例えば、Bizホスティング Enterprise Cloud/Cloudnのユーザー数は、2012年度の2400社から、2013年度は4900社へと倍増した。

具体的なユーザー事例も紹介された。HOYAは1700のサーバーの約7割をクラウド化し、ICTコストを約2~3割削減した。また、ヤマハ発動機は700あったサーバーの99%をクラウド化し、ICTコストを約3割削減することに成功した。

ANAグループは1万7000台の端末をユニファイドコミュニケーションデバイスに置き替えた。NTTコムのネットワークサービス「Arcstar Universal One」を経由し、クラウド型ユニファイドコミュニケーションソリューション「Arcstar UCasS」を活用することで、コスト削減と業務効率向上を同時に実現した。

 

ハイテンポなM&Aでグローバル展開をさらに加速

ユーザー企業数の増加に伴い、データセンターの床面積も拡大している。2012年度の15.8万平方メートルから2013年度は19.8万平方メートルに増加している。今後もデータセンターへの投資は続けていくが、メインは海外だ。「2013年度は日本と海外がほぼ10万平方メートルで同じくらいだが、海外のデータセンターを増やす取り組みを進めている。現在、建設途上にあるデータセンターはすべて海外にある」(有馬氏)


NTTコムのデータセンター面積と拠点数の推移
NTTコムのデータセンター面積と拠点数の推移


2014年度はデータセンターの面積を24.6万平方メートルまで増やす予定だが、そのうち日本は約10万平方メートル。一方、海外は約14万平方メートルで、海外の方が日本よりも約1.5倍広くなるという。

グローバル展開を加速させるため、NTTコムはM&Aも積極的に行っている。「かなり早いテンポでM&Aを実施しながら、グローバル展開の促進とサービスの充実を図っている」(有馬氏)。今年に入ってから、ネットワークサービス事業者のVirtela Technology Services社、会議サービス事業者のArkadin、データセンター事業者のRagingWire社の買収手続きが完了した。

これらの実績が評価され、米国の調査会社IDCの「APAC地域のデータセンター・クラウドサービス評価レポート」と、同ガートナーの「Magic Quadrant for Global Network Service Providers」において、NTTコムは初めてリーダーに位置付けられたという。

続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

microfocus2010
nvidia2010
idaas2010

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】5G
    これからどうなる?

●5GMF アプリ委員会委員長 岩浪剛太氏「5Gニーズは3年加速した」
●日本の5Gはこう進化する ●5G網でAPIエコノミー
●コンシューマー市場で劇的な展開はあるか ●米欧中韓は2020年内にSA開始
●SA化で火蓋切る企業活用 ●中国5Gは「地方」が熱い など

◆災害対策で進むIoT活用 ◆5G/IoT時代、地図はどうなる
◆ドコモ口座事件後のフィンテック ◆1円玉サイズのLeafonyが道開く ほか

>>詳しい目次を見る

スペシャルトピックス

日本シエナコミュニケーションズ光/IP融合で5G超低遅延

光伝送のリーダーであるシエナは、光/IP融合に磨きをかけ、5G URLLCとNWスライシングの効率運用に貢献

パイオリンク <帝京大学>ADCによる負荷分散で
オンライン授業の品質を担保

コロナ対策でオンライン授業に全面切替。パイオリンクのADC導入!

Cisco Webex Calling取り残されてきた「固定電話」
新しい働き方の鍵はクラウドPBX

テレワーク中の会社宛電話をどうするか? 解決策を探ってみよう!

マクセル太陽電池はもう時代遅れ!
リチウム電池で8年以上の持ち

マクセルの「IoT電源システム」は、リチウム電池を用いた従来ない電源

アイ・オー・データ機器リチウム電池で安定的に水位計測

アイ・オー・データの「水位監視用電池式IoT通信システム」ならコンパクトサイズで設置も簡単!

NECネッツエスアイ自然災害の被害をIoTで最小化

LPWAを活用した災害対策サービスを提供するNECネッツエスアイ。最適な通信規格がマルチに選べる!

スリーダブリューローカル5G局開設を全段階で支援
レンタルでコスト障壁に挑む

ローカル5G向けの基地局レンタルパッケージが提供開始!

マイクロフォーカスそのDevOps、個別最適になっていませんか?

全体最適を目指すならマイクロフォーカスの「Enterprise DevOps」

NVIDIA EGXエッジAIの最適解はGPUにあった!

NVIDIA EGXでエッジコンピューティングの課題を解決し、「スマートエブリシング革命」の実現を!

IDaaSクラウド時代の新常識! 今こそIDaaSを導入すべき3つの理由

クラウドを活用するなら、ID/アクセス管理もクラウドに!

ローデ・シュワルツローカル5Gの測定ニーズの
全てに応えるローデ・シュワルツ

設備構築時の干渉調査・エリア確認、運用開始後の管理までカバー!

MOVEit「パスワード付き圧縮ファイル」
にはもう頼らない!

多様なニーズに対応したファイル転送の姿とは?

Gigamonコロナ禍による通信量の増大に対応

モニタリング、セキュリティ装置の負荷軽減や運用効率化を実現するGigamon社の先進的なL1スイッチ!

ネットスカウトシステムズNWを堅牢にしながらDDoS対策も
ニューノーマルのセキュリティ対策

テレワークのセキュリティと可用性を同時に高める方法があった!

マイクロフォーカス通信キャリアの運用監視をDX

HPEのソフトウェア部門を統合したマイクロフォーカスに、通信キャリアの課題と解決策を聞いた。

tcs-8500遠隔診療がWeb会議でいいはずない!
ノイズなし4K映像伝送を低価格で

医療現場で求められる高画質・低遅延を1台で実現する「TCS-8500」

エンピレックス通信事業者にワンランク上の可視性を

5G時代、キャリアは運用の一層の効率化を迫られるが、クラウドネイティブならトータルコストも削減できる!

KDDIどうする? テレワーク移行時の意外な盲点「固定電話」の取り次ぎ

「固定電話の番のためだけに出社」から脱却するには、何が必要だろうか。

ホワイトペーパー

アクセスランキング

tc_banner191122

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2020 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます