トレンドマイクロは2012年6月29日、スマートフォン/タブレットのBYODに関する実態調査結果を発表した。同調査は6月21日~22日、日本国内を対象にWebアンケート形式で実施され、1548名から有効回答を得ている。
まずBYODに関するポリシーやルールの整備状況だが、勤務先にポリシーやルールがあると回答したのは全体の41.1%。このうち約7割はBYODを禁止するポリシー・ルールで、許可されている企業は約3割、全体の12.6%だった。また、「ポリシーやルールはない」と「あるかどうか分からない」の合計は58.9%で、そもそもルールが整備されていない企業が半分を超えた。
BYODのポリシー・ルールの整備状況(N=1548) |
一方、個人所有のスマートデバイスを業務利用した経験については53.1%が「ある」と回答。興味深いのは、BYODが禁止されている企業でも「ある」との回答が54.8%と過半となったことだ。
ポリシーやルールでBYODを禁止している企業におけるBYODの経験(N=440) |
BYODに関するポリシーやルールに強制力、抑止力があると思うかとの問いに「十分あると思う」と答えたのは23.8%にとどまっているが、BYODをポリシーやルールだけで防ぐのは難しいという実態が浮き彫りになっている。
BYODに関するポリシーやルールの強制力・抑止力(N=634) |