NTTドコモが夏モデル19機種を発表――「らくらくスマートフォン」が登場

NTTドコモは2012年5月16日、夏モデル新商品・新サービス発表会を開催した。スマートフォン16機種を含む合計19機種を6月以降、順次発売する。

NTTドコモの山田隆持社長(中央)とドコモのCMキャラクターを務める渡辺謙さん(右)、堀北真希さん(左)

夏モデルのスマートフォンは全機種がAndroid OSの最新バージョンである4.0を搭載。LTEサービス「Xi」対応が11機種、スマートフォン向け放送局「NOTTV」対応が4機種などとなっている。また、液晶も3インチ台が4機種、4インチ台が10機種、5インチ台が2機種と、使い方に応じてサイズを選ぶことができる。 ドコモは2011年度に882万台のスマートフォンを販売。2012年度は1300万台を目標に掲げる。本格的な普及期を迎え、多くのユーザーがスマートフォンを購入することで、「スペックではなく、使い方で選ばれるようになっている。そのためのラインナップを揃えた」と山田隆持社長は語った。

主なラインナップは以下の通り。

「ARROWS X F-10F」(富士通製)は、クアッドコアCPU「NVIDIA Tegra 3」とXiを搭載することで、快適な操作性を実現。待受け状態では動作クロックを抑えて稼働する5つ目の省電力コアを使用することで低消費電力にも対応する。1310万画素カメラやワンセグ、おサイフケータイ、防水・防塵などの機能も備える。

クアッドコアCPUを搭載する「ARROWS X F-10D」

「GALAXY SⅢ SC-06D」(サムスン電子製)は、約4.8インチの有機ELディスプレイ「HD SUPER AMOLED」を搭載。GALAXYシリーズでは初めて、おサイフケータイに対応する。本体を耳元に運ぶと電話がかけられる独自の「Motion UX」を採用する。

GALAXYシリーズでは初めておサイフケータインに対応する「GALAXY SⅢ SC-06D」

「Optimus Vu L-06D」(LGエレクトロニクス製)は、縦でも横でも見やすい文庫本サイズの4:3比率の5インチ液晶を搭載。テンキー・QWERTY入力に加えて、同梱のタッチペンで手書き入力にも対応する。XiやNOTTV、防水、おサイフケータイなど日本独自機能も備える。

ペン入力にも対応する「Optimus Vu L-06D」

「AQUOS PHONE st SH-07D」(シャープ製)は、約3.4インチと手に収まるコンパクトサイズでストラップホールがアクセントとなっている。約50時間の音楽再生に対応したミュージックプレイヤー「Music’n Player」を搭載。本体側面のPlayキーで、音楽再生アプリを起動・再生・停止などの操作ができる。

ストラップホールが特徴的な「AQUOS PHONE st SH-07D」

「らくらくスマートフォン F-12D」(富士通製)は、らくらくホンシリーズ初のスマートフォン。「見やすさ」「聞きやすさ」「使いやすさ」というらくらくホンの特長はそのままに、スマートフォンならではの直感的な操作や大画面を活かしている。フィーチャーフォンの操作に慣れているシニア向けに、タッチパネルは二段階押しで反応するほか、縦スクロールのみを採用する。Android OSを搭載するが、Googleアカウントの設定は不要。 「らくらくホンユーザーは900万人以上おり、今年度はその約5%に相当する50万台の販売を目指したい」(山田社長)という。

「らくらくホン」の使いやすさを活かした「らくらくスマートフォン」

らくらくスマートフォンの発売に合わせて、専用の料金プラン「らくらくパケ・ホーダイ」も提供を開始する。月額2980円と通常の「パケ・ホーダイ フラット」に比べて2480円安い。1カ月間のデータ量が500MBを超えると、月末までの通信速度が最大128kbpsとなる。

今回発表されたラインナップに、iモード機は1機種も含まれていない。「iモード機の市場性がなくなったわけではない」(山田社長)との考えで、今年の冬モデルで数機種出す予定。今後フィーチャーフォンの開発期間は1年程度になる。冬モデルでは、Windows Phoneの導入も検討しているという。

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