これは各IT企業が、5G標準必須特許として標準化団体に宣言した特許(5G-SEP宣言特許)について、5G標準規格との整合性をチェックしたもの。5G-SEPは各社が独自の判断で宣言できるため、現実には5G標準規格で必須といえないものも5G標準必須特許として宣伝されている可能性がある。
サイバー創研では3GPPの5G規格へのSEP宣言特許の規格整合性をサンプリングチェックし、主要企業の現実の5G-SEP保有件数を推定した。具体的には、SEP宣言登録特許の約10%を無作為に抽出し、5G規格と特許の請求項を比較評価したうえで完全一致の特許を整合特許とし、企業毎の合計件数を企業毎の調査対象特許件数で割ったものを「5G規格整合率」として算出している。今回の調査では5G規格整合率は32%だった。
企業別では、5G-SEP保有数の1位はSamsung(韓国)、2位はQualcomm(米国)、3位はNTT DOCOMO(日本)でそれぞれ10%を超えるシェアとなっていた。
推定した現実の5G-SEPの保有状況(5G-SEP推定保有数) |