NTT東日本のブースでは、農業や工場、小売り・店舗など、地域の様々な産業や自治体の課題のIoTによる解決を提案している。
「AIガードマン」は、AIを搭載したカメラが万引きの予兆となるような不審行動を検知すると店員に通知。通知を受けた店員が、その人物に声をかけることで万引きを未然に防ぐサービスだ。
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「AIガードマン」の導入で「商品ロス削減率40%」という成果も生まれているという |
万引きをする人は、商品からいったん離れてうろうろしたり、しゃがみ込んでキョロキョロするといった行動を取ることが多い。座り込み・うろうろ・キョロキョロという「不審な三大行動」が、あらかじめ設定した閾値を超えた場合に通知が届く仕組みだ。
AIガードマンはドラッグストアや総合スーパーで導入されており、「商品ロス削減率が40%になった店舗もある」(説明員)という。
工場向けでは、対応センサーデバイスやクラウドサービスで生産性向上や省力化を実現する「工場向けIoT」のほか、作業従事者が着用する腕時計型のウェアラブルデバイスの試作機が展示されていた。
ウェアラブルデバイスは、外国人作業員向けに作業指示のテキスト表示の用途も想定している |
ウェアラブルデバイスにはセンサーを搭載することで、作業従事者の心拍数などのバイタルデータから隊長不良を検知したり、熱中症の危険性をあらかじめ通知する。
マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」でデータの蓄積・解析を行うが、自動翻訳機能を活用し、外国人作業員向けに作業指示を翻訳しテキスト化するという活用方法も考えられるという。
農業分野については、人手不足という課題を解消しつつ、収穫量や品質を担保するため、IoTセンサーによる環境情報の収集やIoTカメラによるモニタリングを紹介している。
IEEE802.11ahによる映像配信の実演の様子(画面左) |
また、IoTに最適なWi-Fi規格IEEE802.11ahによる映像配信の実演も行われている。