NTT東日本は2019年3月下旬より、小田急箱根ホールディングス、コンピュータサイエンス研究所と連携して、多言語に対応するコミュニケーションロボットを活用した実証実験を箱根湯本駅で実施すると発表した。箱根を訪れる観光客に対して、観光案内・施設案内を行うもので、同年5月末まで実施する予定だ。
実証実験のイメージ(NTT東日本ニュースリリースより)
箱根湯本駅の改札口付近に、クラウド型コミュニケーションロボット「Sota」を設置し、日本語、英語、中国語、韓国語で箱根エリアの観光案内や箱根湯本駅の施設案内等を行う。施設・観光案内の機能はコンピュータサイエンス研究所の「ロボナビ」が提供する。
多くの人が集まる駅構内という環境下における、Sotaによる多言語対話機能の実用性確認、受付、案内業務におけるスムーズな情報提供方法の検証、Sotaの対話機能での「対話円滑化技術」の有効性の検証などを行う。なお、対話円滑化技術とは、スムーズな対話を実現するためのもので、Sotaが発話している最中でも、呼びかけに対してその言葉を認識して発話を中断し、次の対話を始められる技術だ。
対話円滑化技術(NTT東日本ニュースリリースより)
NTT東日本は、施策の効果検証を踏まえ、改善点を図ったうえで、6月以降も再度実施を検討していくとしている。