エリクソン・ジャパンは2013年12月5日、都内で定例の報道関係者向け説明会を開催。エリクソン本社 北東アジア地域戦略担当責任者のクリスチャン・ヘデリン氏が、11月11日に発表した世界の携帯電話市場に関する調査報告書「エリクソン モビリティレポート」の概要を解説した。
へデリン氏はまず、世界の携帯電話契約数は今年9月末で66億に達したが、第3四半期で1億1300万と依然大きな伸びをみせているとし、「アジア・太平洋地区がその過半を占め、伸びを牽引している」と述べた。第3四半期に世界で販売された携帯電話のうちスマートフォンの割合は55%である。
スマートフォンの普及見通し |
その上で今後の市場予測について、2019年末には世界の携帯電話契約数は93億に達し、そのうち56億がスマートフォンになるとした。特に日本では2013年末時点で25%であるLTE/TD-LTE端末の比率が、2019年末には95%以上を占めるようになるという。
日本の携帯電話加入契約数の見通し(紫の部分がLTE/TD-LTE) |
データトラフィックについては、今年第3四半期に世界市場で対前年比80%の伸びを見せており、2019年までに現在の10倍、1人月2.2GBのデータがやり取りされるようになるという予測を示した。北東アジア地区では、その1.5倍の月3.5GB程度が見込まれるという。
へデリン氏は、その要因としてスマートデバイスの急増と映像コンテンツの利用拡大を挙げ、今後テレビの視聴環境が、1台の主テレビと複数のモバイルデバイスを使って視聴する形に変化していくという予測を示した。