アイコムは2025年7月4日、スマートフォン向けインカムアプリ「ICOM CONNECT」の提供を開始した。
同アプリはAndroidおよびiOSに対応し、1対1通話に加え、トランシーバーのような一斉通話が可能。介護、警備、公共インフラなど、複数人のスムーズな連携が求められる現場での活用を想定しているという。
また、通信内容をリアルタイムで録音し、AIにより自動で文字起こしする機能も提供する。聞き漏れ防止や確認作業の効率化、業務引き継ぎなどへの活用が期待される。このほか、テキスト入力による音声発信や、合成音声による23言語の同時通訳機能、音声メモを自動で整理・要約する機能なども搭載する。
さらに、同社製IPトランシーバーとも通話可能。あらかじめアプリとIPトランシーバーの利用者をトークグループにメンバー登録しておけば、アプリからワンプッシュで一斉に通信することもできるという。こうした機能により、利用中のIPトランシーバーと組み合わせ、利用シーンや業種に合わせた拡張性の高い通話システムを構築できるとしている。
なお、Window/MacOS向けにもブラウザ版アプリを提供する。