NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とインターネットイニシアティブ(IIJ)は2025年6月5日、OT(Operational Technology)システムのセキュリティ分野において協力し、両社のソリューションを組み合わせた統合セキュリティ管理ソリューションを9月より提供開始すると発表した。
同ソリューションでは、OTシステム向けIDS(Intrusion Detection System:侵入検知システム)機能とセキュアリモートアクセス(インターネットを介して安全に企業ネットワークやシステムにアクセスするための技術)機能を一体化した専用機器を顧客のOT環境に設置する。
具体的には、IIJのセキュアリモートアクセスソリューション「IIJ Safous(セーファス)」を経由することで、制御装置などにセキュアなアクセスが可能になる。また、NTT Comのネットワーク可視化技術を活用したOTシステム向けIDS「OsecT(オーセクト)」のリモートセンサー機能を利用し、制御装置などのミラートラフィック(ネットワーク内のデータをコピーして別の場所に送信し、監視や解析を行う技術)からセンサーデータを抽出し、IDSで可視化およびセキュリティ脅威を検知できるという。
同ソリューションのイメージ図
料金は要問合せだが、内製開発したOsecTとIIJ Safousを同一システムに実装するため、海外製セキュリティ製品を個別に導入する場合に比べて安価に利用可能だとしている。