AIモデルを中小産廃業者が「自走型」で開発、NTTComがノーコードツール活用で支援

データ分析による業務DXは、中小企業にはハードルが高い。外注するには多大なコストがかかり、かといって、プログラミングやデータ分析の知見を持つ人材の獲得や育成は容易ではない。これに挑んだのが、産業廃棄物処理業を営む住吉工業(山口県)。NTTコミュニケーションズ(NTT Com)が提供するノーコードデータ分析ツール「Node-AI」を活用して、水質予測AIを自ら開発した。

NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、顧客企業のデータ活用によるDXを支援する取り組みの1つとして、プログラミング知識がなくてもデータ分析フローを構築できるノーコードデータ分析ツール「Node-AI」を提供している。

Node-AIの特徴

ノーコードデータ分析ツール「Node-AI」の特徴

販売データやIoTセンサーデータなどの時系列データに特化したツールであり、無料プランで手軽に始められるのが売りだ。データ分析/AI活用に関するNTT Comの学習サポートを受けることも可能。数値予測や需要予測、異常検知といった様々な用途に活用できる。

NTT Comは2025年5月15日、このNode-AIの活用事例を公開した。山口県下関市で、産業廃棄物の最終処分場をはじめとした環境産業を営む住吉工業が、放流水の水質を高精度に予測するAIモデルの開発に成功。NTT Comの支援を受けて進めた本プロジェクトの成果として、年間約504時間の労務時間と100万円以上の人件費の削減効果を見込んでいるという。

NTT Comの支援を受けながら、住吉工業の担当者自身がAIモデルを開発した

NTT Comの支援を受けながら、住吉工業の担当者自身がAIモデルを開発した

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