NECは2025年4月28日、2024年度通期決算を発表した。
売上収益は前年度比1.5%減の3兆4234億円となったが、日本航空電子工業(JAE)の非連結化の影響を除くと、同5.3%増となった。
調整後営業利益は前年度比636億円増の2872億円、Non-GAAP営業利益は同837億円増3113億円となり、「中期経営計画のNon-GAAP営業利益目標を1年前倒しで達成した」と代表執行役社長 兼 CEOの森田隆之氏は説明した。
2024年度通期決算について説明するNEC 代表執行役社長 兼 CEO 森田隆之氏
これを受け、2025年度のNon-GAAP営業利益の目標値を、中期経営計画(3000億円)から200億円引き上げ、3200億円とした。
ITサービスの売上収益は前年度比6.2%増の2兆332億円、調整後営業利益は同530億円増の2371億円。社会インフラ領域の売上収益は同6.0%増の1兆1417億円、調整後営業利益は同302億円増の854億円となり、両セグメントで増収増益となった。
ITサービス・社会インフラの両セグメントで増収増益
社会インフラのうち、テレコムサービスの売上収益は前年度比3.7%減の7717億円、調整後営業利益は同166億円増の439億円となった。「通信事業者の投資抑制による影響や一過性の損失はあるものの、開発費を中心とした費用効率化」を行い、増益となった。
テレコムサービスは減収増益
2025年度におけるテレコムサービスの業績予想に関しては、売上収益は前年度比5.4%減の7300億円、調整後営業利益は同121億円増の560億円を見込む。「前年度の一過性要因の反動による増益を計画している」(森田氏)とした。